暁 〜小説投稿サイト〜
神々の塔
第二十二話 忍者と忍者その十

[8]前話 [2]次話
「尊敬する様になったわ」
「そやねんね」
「ほんまな、忍術だけやなくて」
「お人柄も」
「綾乃ちゃんの言うイケメンでな」
 それでというのだ。
「ほんまな」
「尊敬してるんやね」
「尊敬してな」 
 芥川はさらに話した。
「目指してる」
「そやねんね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そう思って日々修行に励んでる」
「参謀総長のお仕事もして」
「そしてや」
「修行もやね」
「毎日してる、目指してるで」
「半蔵さん達みたいな忍者になることも」
「そうしてる、あと尊敬される人は」
 芥川はこうも言った。
「ほんま自分をこの世で一番偉いとか思ってへんな」
「そう思ったらその時点で伸びしろなくなるわ」
 シェリルが言ってきた。
「もうな」
「そやな」
「努力せん様になってな」
「一番偉い、頂点に達した」
「そう思ってな」
 それでというのだ。
「もうな」
「そこでな」
「伸びしろがなくなる」
「成長せん様になる」
「そうなるわ」
「そや、それで自分から他の人に自分を尊敬しろと真顔で言う様なら」
 芥川はこうした輩の話もした。
「もうその時点でや」
「尊敬されるどころかな」
「軽蔑されるわ」
「それも心からな」
「そうなるわ」
 シェリルに話した。
「誰がそんなこと言う奴尊敬するねん」
「そう言う奴も同じやな」
「ああ、自分が一番偉いと思ってる」
「そんな奴とな」
「そんな奴も成長せん」
 絶対にというのだ。
「それでや」
「自分はどう思っててもな」
「もう屑の中の屑でな」
 その実はというのだ。
「井の中の蛙どころかな」
「周りの水のことすらわかってへん」
「自分自身すらや」
 それこそというのだ。
「わかってへん」
「そうした奴やな」
「そやないとな」
 さもないと、というのだ。
「ほんまな」
「そんなこと思えんし言えん」
「屑の中の屑でしかもドアホやないとな」
「そやな、そうはなりたないな」
「そやね」
 綾乃にも言った。
「絶対に」
「恥ずかしくてや」 
 それこそというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ