第二十二話 忍者と忍者その八
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「その都度な」
「こうしてやな」
「術を使ってな」
そしてというのだ。
「消すで」
「そうするな」
「分身はな」
これはというのだ。
「こうしたやり方でや」
「消してくな」
「そうするんや」
「全体攻撃にはこうしたやり方もあるか」
今度は施が言って来た。
「そやねんな」
「そや、敵の分身を消すこともな」
「出来るんやな」
「ああ、有利に戦う為にはや」
リー0はその目の光を鋭くさせて話した。
「頭を使うのも大事でや」
「力と技に加えてな」
「それでや」
「今回はやな」
「そうした、ほなな」
「これからやな」
「ああ、攻めてくで」
こう言ってだった。
リーは今度は術で素早さを上げていった、そのうえで。
服部半蔵と戦っていった、彼は分身の術を好んで使ってきたがリーはその都度全体攻撃を放ってだった。
その分身を消していった、そうして戦っていき。
施の如意棒、両手に持ってのそれを受けてだった。
服部半蔵は遂に倒れた、そして一旦消えて後ろに出て他の神霊達と共に立ってそのうえで言ってきた。
「よくぞ我々を全て倒した」
「いや、難儀でした」
まさにとだ、施が応えた。
「今回も」
「神霊との戦が楽か」
「その筈はないな」
こう半蔵に返した。
「そうだな」
「そうですね、言われてみますと」
「勝ったのはだ」
何故かもだ、服部半蔵は話した。
「そなた達の武勇と知恵の賜物だ」
「これまで通り」
「そうだ、その二つで勝ったのならな」
武勇と知恵でというのだ。
「誇ることだ」
「そうですか」
「だが拙者達を倒してもな」
「まだですね」
「先がある」
そうだというのだ。
「それもだ」
「遥かにですね」
「この塔はまだまだ上にある」
「何万階も」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「まだだ」
「こうした戦が続きますね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そのことは覚悟しておけ」
「それでは」
「そしてだが」
半蔵はさらに言った。
「我々も言わせてもらう」
「何でしょうか」
「これからも頑張るのだ」
半蔵も他の神霊達も笑顔で言ってきた。
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