第二章
[8]前話
「嫌なものだよ」
「そう言っても仕方ないでしょ、おしっこの元の水気もね」
「ちゃんと摂らないと駄目だし」
「だから仕方ないわ、まあ普段から身体暖めていたら」
妻はここで解決案を出した。
「夜におトイレ行くことは減るわ」
「身体が冷えるから出るしね」
「だからね」
それでというのだ。
「そこはね」
「自分でだね」
「やっていけばいいわ、こうしたことも」
夜のトイレのこともというのだ。
「若い時とね」
「歳を取ると違うね」
「そうしたことを頭に入れて」
そしてとだ、妻はさらに話した。
「やっていかないとね」
「そういうことだね」
「ええ、けれどこれからも」
「寝る前はおトイレ行くよ」
「そうするわね」
「それだけで違うし」
夜トイレに行くために起きることが減るというのだ。
「そうしていくよ」
「それがいいわね」
「うん、ただもっと歳を取ったら」
どうなるかとだ、夫は妻に将来のことを考えて話した。
「もっと近くなるから」
「考えていかないとね」
「流石におむつはしたくないけれど」
高齢者用のそれをというのだ。
「考えていかないとね」
「こうしたこともね、私もそうだし」
「夫婦で」
「一緒に考えてやっていきましょう」
こう話すのだった、そしてだった。
夫婦でこうしたことも話して一緒に暮らしていった、群馬はそうした話をする中であることに気付いて妻に言った。
「こうした何でもそれこそおトイレのことまで話すのも」
「どうしたの?」
「いや、夫婦かな」
こう言うのだった。
「やっぱり」
「そうね、何でも一緒にお話出来るのがね」
彩花は夫の言葉に頷いて言葉を返した。
「まさにね」
「夫婦だね」
「そうね、じゃあね」
「これからも」
「何でもね」
「一緒にね」
「話していこう」
夫婦だからだとだ、こうしたことを話してだった。
一緒に暮らしていった、その夫婦仲は円満なものであり続けた。そしてトイレのことは身体を温めるとかなりよくなってお互いさらに歳を取ってからもそうだった。
大人も寝る前はトイレ 完
2023・6・18
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