第三章
[8]前話
ブラウンは彼の目の前でその様にして作った、そして砂時計の砂が全て落ちたその時に彼は言った。
「出来ました」
「これでだね」
「はい、今からです」
オコーナーの横に立ったうえで話した。
「召し上がって頂きます」
「それではね」
オコーナーも頷いた、そしてだった。
彼が開いた蓋の中のものを見た、そこには。
縮れた麺とスープそして様々な具があった、オコーナーはその中を見て言った。
「ふむ、ラーメンとはね」
「また違いますね」
「うん、この前食べたね」
「ラーメンはラーメンですが」
それでもというのだ。
「またです」
「インスタントラーメンは違うんだね」
「そしてカップ麺も」
こちらもというのだ。
「また違いまして」
「それでだね」
「はい」
まさにというのだ。
「これからです」
「僕はだね」
「召し上がって頂きます」
「それではね」
箸を取ってだった。
オコーナーはそのカップを左手に取って右手の箸で麺を取ってそのうえで口に入れて間で味わった。
そしてだ、こう言った。
「美味しいね」
「お気に召して頂けましたか」
「うん」
まさにというのだ。
「このラーメンも」
「これがです」
「カップ麺だね、いやこれもいいね」
「左様ですね」
ブラウンも笑顔で応えた。
「こちらも。ですから」
「これからもだね」
「機会があれば」
その時はとだ、オコーナーに話した。
「召し上がって下さい」
「そうさせてもらうよ、はじめて食べたけれど」
オコーナーも言った。
「手軽でね」
「それで、ですね」
「美味しいね」
こう言ってだった。
オコーナーはそれからも時々カップ麺そしてインスタントラーメンを食べていった。そのうえでこちらにも舌鼓を打った。
その中でだ、ブラウンはオコーナーに笑ってこうも言った。
「実は私達も作るのが楽で」
「それでだね」
「時々食べています」
「忙しい時や手早く食べたい時は最適だね」
「はい、まことに」
「じゃあ僕もね」
オコーナーも多忙な身だ、世界的な企業の経営者なら当然のことだ。
「そうした時にも」
「召し上がられますね」
「そうしていくよ」
こう言ってだ、そうした時も食べる様になった、そうしてこうした食べものは実にいいと絶賛したのだった。
ブルジョワのカップ麺 完
2023・6・18
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