接触
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をぶつけた俺はその部位を擦りながら彼へと視線を向けた。
「遅かったな、ギルダーツ」
「なんか面倒な奴に絡まれてな」
「面倒な奴?」
彼の後ろから戻ってきたナツさんは何事もなく戻ってきたギルダーツさんに文句を言っているけど、それはひとまずスルーする。何があったのか聞こうとした俺たちだったが、明らかに不機嫌なギルダーツさんは空いているベッドへと八つ当たりするように勢いよく座り、何かを察した俺とグレイさんは顔を見合わせた。
「何かあったのか?」
「別に。何でもねぇよ」
追求されたくないのか返答が彼らしくない。そんな彼に詰め寄っていたナツさんだったが、そんな彼の後頭部にギルダーツさんがチョップをいれ、気絶させていた。
「なんか・・・そっとしておいた方が良さそうだな」
「そ・・・そうですね」
意識を失っているナツさんをベッドに放り投げ何事もなかったかのように装いながら眠りへとつく俺とグレイさん。ただ、ギルダーツさんがあそこまで嫌悪感を示すということは何かがあったことは確実。それが何なのかわからなかったが、嫌な予感を感じながらも俺は気にしないようにと布団をま深く被り、目を閉じた。
第三者side
「楽しい余興が始まるな」
各々の夜を過ごす魔導士たち。その様子を見ていた一人の存在はニヤリと笑みを浮かべていた。
「さぁ・・・誰の思惑通りに進んでいくのかな?シナリオは」
様々な思惑が入り交じる大魔闘演武。その開幕をまもなくに控えたことを誰よりも楽しんでいるその存在は高笑いを浮かべながらその場から姿を消した。
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