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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
接触
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いに互いの実力は把握している。そんな俺たちの戦いは予選で行われた勝負を優に越えてくる、そう言わんばかりの自信に満ち溢れた表情を浮かべているレオンに、俺も笑みを見せて答える。

「私もシェリアとまた戦いたいなぁ」
「あたしも!!今度は負けないよ!!」
「私だって!!」

一方ウェンディとシェリアは和気藹々とした、楽しげなやり取りのようにも見える。友人同士の絆を確認するようなそのやり取りは微笑ましくも見えた。

「じゃあソフィアは三人と戯れー−−」
「「「それは絶対にイヤ」」」
「なんでぇ!?」

ヨダレを拭いながらイヤらしい目付きでこちらを見てきたソフィアに三人の声が重なる。できることならこの大会期間中、彼女との接触だけはなんとか避けたい。でも彼女とも戦う運命にあるような気もして、表情がひきつってしまった。

























第三者side

「あぁ・・・なんで俺は出れないんだ・・・」

日が落ち始めたクロッカスの空。お祭り騒ぎになっているその街にやってきた一人の青年は肩を落とし、まるで一人だけ別の空間にいるかのようになっていた。

「元気出せって、スティング」
「あぁ。ナツならいつでも戦ってくれるだろ?」

そんな彼の横で慰めているのは彼と共に三大竜と称される二人。しかし、そんな彼らの声など聞こえていないかのように青年は肩を落としたままだった。

「いつまでああやってるつもりなのだ?あやつは」
「そんなスティング様も可愛いじゃないですか」
「ユキノ・・・なんかキャラおかしくなってきたゾ」

そんな彼らの様子を後ろから見ていた虎の女性三人はそれぞれ話をしながら彼らの後ろをついていく。その際街にいる剣咬の虎(セイバートゥース)のファンたちに声をかけられ、彼女たちはそれに答えながら歩みを進めていた。

「はぁ・・・俺も出たかったなぁ・・・」
「こいつ殴っていいか?」
「やめておけ、ますますめんどくさくなる」

いつまでも立ち直る気配のないマスターに苛立ちが限界に達しかけている二人。その時だった、グラシアンの肩がすれ違おうとした大柄な人物にぶつかってしまう。

「あぁ、悪ぃ・・・」

強くぶつかったわけではないが即座に謝罪した青年だったが、彼はぶつかった相手を見て言葉を失った。彼が肩がぶつかった人物は自身よりもはるかに背も横も大きく異様な雰囲気を纏った・・・凶暴そうな猫のような生き物が形取られたギルドマークが入った仮面を付けていたのだから。

「気を付けろ、グラシアン」
「あぁ?てめぇがだろ」

謝罪した青年に対しドスの聞いた大男は冷たくそう言い放つ。その態度に彼は怒りを覚えたが、不思議な感覚に襲わ
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