接触
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ぐってくるため、太ってしまったのかと不安になってしまう。
「筋肉がついたんじゃね?」
「え?そうかな?」
そんな俺にレオンが嬉しいことを言ってくれる。筋肉ならむしろありがたいばっかりだ。男らしさの象徴だからね。
「いや!!シリルは絶対ムチムチになる!!」
「何の確証だよ!?」
そんなレオンの意見に対し反抗するソフィア。なんでそんなことを言い切れるのかとの疑問と絶対にそうはなりたくないという感情が俺の中で入り交じっていた。
「そういえば聞いた?予選通過したギルドの話」
何とかしてソフィアの魔の手から逃れようともがいていたところ、ウェンディと話していたシェリアが俺たちにも聞こえるようにそんなことを言う。
「なんか聞いたことないギルドだったよね」
「そうなの?」
「うん。なんか新規ギルドだって言ってた気がする」
俺とウェンディは予選通過ギルドのことなんて一切確認していなかったためわからなかったけど、ソフィアたちはしっかりとその情報を把握していたらしい。その会話の際、ソフィアの手が緩んだ隙をついて俺はなんとか逃げることに成功し、彼女は泣きそうな顔をしていたが気にすることなく話を続ける。
「そのギルドが何かしたの?」
素朴な問いを投げ掛けるウェンディ。シェリアの問いかけたまるでそのギルドが何かをしたかのような聞き方だった。それが一体何なのかわからなかったため問いかけた次第だ。
「予選全試合、圧勝で勝ち抜いてきたらしいよ」
「「えぇ!?」」
予選が勝ち抜き戦だということは聞いていた。詳細まではわからないけど対戦相手によって相性とかもあるはずなのに、全てに圧勝して勝ち抜いてくることなんて本当に可能なのだろうか。
「予選ってなんだったの?」
「なんでもありだったらしいよ。一対一もあれば全員参加もある。それにゲーム形式も純粋なバトルもその時にならないとわからないんだってさ」
それで圧勝を納め続けてきたって言われるとなおさら信憑性がなくなってしまう。しかもそれを言っているのはレオンとシェリアだけでソフィアも初耳だったらしく、驚いているようだ。
「ジュラさんから聞いたからたぶん本当だと思うよ」
「そっか!!ジュラさんも運営側にいるんだっけ?」
今回の大魔闘演武は評議院も一枚噛んでいるらしい。それで蛇姫の鱗と繋がりがあるジュラさんが二人に情報を流していたわけか。
「まぁ、予選通過ギルドなんかどうでもいいよ。力の差があっただけかもしれないからね」
どれだけの脅威があろうともそれを気にする様子のないレオン。彼はそう言った直後、俺へと視線を向けた。
「お前との対決は嘘偽りがない力勝負になるからね」
「へぇ・・・それは楽しみだなぁ」
互
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