悪の軍団
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たちとの戦闘で消耗している彼らが、更なる攻撃に耐えられるはずもない。
ビースト、響、友奈。
普段からよく知る者たちの攻撃が、それぞれ怪人たちを爆発させていく。
「よぉハルト! 誘拐されたって聞いたけど、結構元気そうじゃねえか!」
ビーストは手を上げながら、ウィザードの肩を叩く。
「コウスケ……それに皆も!」
「心配したんだよッ!」
「無事でよかった!」
響と友奈もそれぞれウィザードの姿を見て喜ぶ。
「あ、ああ……」
「可奈美ちゃんも真司さんもお疲れ様……ああっ!」
友奈は、ディケイドの姿を見て響の腕を掴む。
「あなたは、この前の!」
「ええっと……ディケイドッ!」
「ふん」
「ああ、大丈夫大丈夫! 今はもう味方だから。ね?」
全く自らの弁明をしようとしないディケイドの間を取り持とうと、ウィザードは説明する。
だが、ディケイドは全く取り合おうとしない。友奈と響を全く無視しながら、一番前に現れた敵___聖杯戦争同様、願いをかけた戦いの駒の一体、ダンクルオステウスジャマトを切り裂いた。
「さっさと終わらせるぞ」
ディケイドはそう言いながら、自らの紋章が描かれたカードを取り出している。
ダンクルオステウスジャマトは吠え、その手に持つ大剣を地面に突き刺す。すると、まさに古代魚、ダンクルオステウスのような生物が地面より出現、その大きな口でディケイドを食らい尽くそうとする。
だが。
『ファイナルアタックライド ディ ディ ディ ディケイド』
発動したディメンションキックには、全く歯が立たない。
ディケイドの蹴りは、巨大な古代魚ごとダンクルオステウスジャマトを蹴り貫き、両者を同時に爆発させる。
さらに、なだれ込んでくる悪の軍団。アマダムは、その最奥部で高みの見物を決め込んでいる。
ディケイドは手を叩き、顎でウィザードへ促す。
「おい。行くぞ」
「ああ!」
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