悪の軍団
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ま返事が出来ない。
だが、それ以上可奈美たちからの追及は来なかった。
「……ひぃひぃ……」
その時。
その声に、ハルトたちに緊張が走る。
アマダム。
情けない声を上げた彼は、銀色のオーロラから転がるようにその姿を現した。
「お前……無事だったのか!」
「もう……いやじゃ……」
アマダムはそう言って、士を睨む。
「おのれディケイド……こうなったら、もう奥の手を使うしかないじゃけん……」
アマダムはそう言って、腕を掲げる。
「出でよ、我が悪の軍団たちよ!」
アマダムの号令とともに、荒野には変化が現れた。
より大きな銀色のオーロラ。それが通過すると、今度はより多くの邪悪な存在がその場にいたのだ。
「あれは……!?」
ハルト、可奈美、真司が同時に警戒する。
現れたのは、無数の悪意。
それぞれの世界において、世界を脅かしてきた悪の化身。それぞれ特有の姿をしている怪物たちは、どれ一つとして同じ異形はいない。
グロンギ、アンノウン、オルフェノク、アンデッド、魔化魍、ワーム、イマジン、ファンガイア、ドーパント、ヤミー、ゾディアーツ、インベス、ロイミュード、眼魔、バグスター、スマッシュ、ヒューマギア、メギド、デッドマン、ジャマト……
それぞれが声を上げながら、ゾンビのようにハルトたちへ歩み寄ってくる。
「またこのパターンか……可奈美ちゃん! 真司! 行くよ!」
「ああ!」
『ドライバーオン プリーズ』
ハルトの号令とともに、真司がカードデッキを突き出す。
すると、やはり見慣れたVバックルが彼の腰に装着された。真司はそのまま、右腕を
「「変身!」」
「写シ!」
『フレイム プリーズ』
「っしゃあ!」
龍騎はいつもと同じように、自ら気合を入れる。
千鳥とドラグセイバーが左右の視界に入るの同じく、ウィザードは背後に控える士と海東へ尋ねた。
「アンタたちも、戦ってくれるのか?」
「どっちにしろ、アマダムは以前倒した奴だ。落とし前は付けるさ」
士は即座にディケイドライバーを腰に付ける。歩み、ウィザードの隣に出ながら、海東にも促す。
「お前も来い海東。後始末だ」
「嫌だなあ士」
だが、士に対する海東の返事はあっさりしたものだった。
「今の僕に戦う理由があるのかい? お宝も手に入りそうにないのに」
「……まあ、そうだよな。変身」
『カメンライド ディケイド』
そうして、士の体はディケイドの虚像に包まれていく。
変身を終え、手を叩いた士は、ライドブッカーを撫でる。
襲い来る、軍団たち。
「来る!」
まず、ウィザードへ斬りかかって来たのは、人工知能搭載人型AIヒューマギア
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