第百三話 夏休みの宿題その一
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第百三話 夏休みの宿題
部室でだ、咲は同級生に尋ねられた。
「咲っち夏休みの宿題やった?」
「ええ、全部ね」
咲はその同級生に即座に答えた。
「終わったわ」
「流石咲っちね、そうしたところしっかりしてるわね」
「宿題とかって早く終わらせて」
咲は自分の返事に唸った同級生に自分の考えを述べた。
「それでね」
「後は予習復習ね」
「それをしないとね」
「それよ、そうしてお勉強ちゃんとしてるのがよ」
「私なの」
「咲っちってお勉強していて」
それでというのだ。
「そこは抜かりないからね」
「子供の頃からね」
咲は自分の過去のことも話した。
「お父さんお母さんに言われるより前に」
「宿題して」
「それで予習復習して」
「ちゃんとしてたの」
「何かそうしないと」
咲としてはというのだ。
「よくないって思ってね」
「そうしてたの」
「そうなのよ」
「それで夏休みの宿題終わったの」
「八月のはじめにはね」
この頃にはというのだ。
「優先的にやったから」
「終わったの」
「小学校の時とかは日記とか朝顔の観察もあったから」
「そういうのは最後までよね」
「やってたけれど」
「今はないしね」
「だから早いうちに終わらせて」
その発月のはじめにはというのだ。
「それからはずっとね」
「予習復習してるのね」
「そうなの」
「成績いい筈だわ」
同級生、女子の彼女は咲の返事に唸って述べた。
「咲っちはね」
「そういうあんたも成績悪くないでしょ」
咲は今度はその同級生に話した。
「別に」
「そうだけれどね」
「それでもなの」
「先っち程じゃないし」
その成績はというのだ。
「私まだ宿題残ってるし」
「どれが残ってるのよ」
「読書感想文がね」
咲に少し苦笑いで話した。
「これがね」
「残ってるの」
「そうなの」
それがというのだ。
「何かこれはっていう小説思い当たらなくて」
「それでなのね」
「何がいいかしらね、読む作品」
「自分が好きな作品でいいでしょ」
咲は同級生に今度はこう返した。
「別に」
「そうなの」
「そう、いいと思った作品をね」
それをというのだ。
「読んでね」
「感想書けばいいの」
「自分の思うままにね」
「そうなのね」
「作品は何でもいいから」
読むそれはというのだ。
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