第四幕その三
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西鶴さんは悠々とした態度でその場を後にしました、皆はその西鶴さんとお別れすると今度は動物園に行ってです。
色々な生きもの達を観ました、そこでナターシャ達五人は思いました。
「ここは外で言うと天王寺動物園ね」
「そうだね」
「そうなるね」
「色々とそっくりだよ」
「生きものもね」
「そうだね、何でもね」
ここで魔法使いが五人にお話しました。
「かつてあの動物園にいた生きもの達がなんだ」
「この動物園にですか」
「来ていますか」
「そうなんですね」
「外の世界ではあの動物園にいて」
「今はですね」
「この動物園にいるんですね」
「そうだよ、そしてね」
魔法使いはさらにお話しました。
「悲しい形でここに来た生きもの達もいるね」
「そうした生きもの達もだよ」
カエルマンもお話しました。
「今はだよ」
「この動物園で、ですね」
「幸せに暮らしているんですね」
「外の世界では悲しい思いをしても」
「それでもですね」
「今はそうしているんですね」
「そうだよ、この国ではそうしているよ」
こうお話するのでした。
「オズの国ではね」
「この国では悲しみはないからのう」
リンキティンク王も言いました。
「皆幸せに過ごしておるぞ」
「それは何よりですね」
「外の世界では悲しい思いをしても」
「オズの国で幸せなら」
「それならいいですね」
「救われますね」
「うむ、あと水族館もあるぞ」
リンキティンク王はこちらもとお話しました。
「だからじゃ」
「それで、ですね」
「そちらも行きますね」
「そうするんですね」
「今日はこの動物園に来ましたし」
「今度はですね」
「そうするぞ、そしてじゃ」
それでというのです。
「今宵は何を食べようか」
「あの」
ナターシャはリンキティンク王が晩ご飯のお話をしたところで言ってきました。
「西鶴さんがです」
「鰻の話をしておったのう」
「ですから」
それでというのです。
「私達もです」
「鰻をか」
「食べませんか?」
こう提案するのでした。
「あちらを」
「いいね、鰻もね」
「鰻も美味しいよ」
「鰻丼も蒲焼きも」
「どれもね」
五人で言います。
「それじゃあ出来たら」
「僕達は鰻を食べたいです」
「こちらで言うとまむしですね」
「それを食べませんか?」
「晩ご飯は」
「そうじゃな」
リンキティンク王もナターシャ達五人の提案を受けて考えるお顔になりました。
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