暁 〜小説投稿サイト〜
超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三百五十話 ギンコー その2
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
第三百五十話 ギンコー その2
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『カラーレス』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

カラーレスの活動資金補充のために、計画された、ギンコー襲撃計画。
しかし、カラーレスの中に裏切り者が出てしまった。
裏切り者の、末広リョウジは、コーバン襲撃の際に、ケーサツ官を1人、殺してしまった。
リョウジは死刑になるのを恐れ、これ以上、人を殺すのが嫌だと、皆の前で主張する。
しかし、カラーレスのリーダーである、倉都テツオは、たとえ殺した人間の数が1人でも、殺した相手がケーサツなら、死刑を回避できる可能性が低いことをリョウジに告げる。
リョウジの反戦的な思想に、『反省』を提案する姫先ユイナと、他のメンバーたち。
議論の結果、ペナルティとして、リョウジは『反省』の後に、アジトで一か月の監禁を、命じられる。
しかし、リョウジはこのぺナルティを拒否、組織からの脱退を主張して、その場を逃げ出す。
カラーレスのメンバーの誰もが、死刑回避のために、リョウジが警察にカラーレスの情報を漏らすのではないかと危惧する中、能沢エーイチロウは昨日、ケーサツ官を殺して奪った拳銃で、リョウジの頭部を撃ち抜く。
組織内で、メンバーの粛正が行われたのは、これが初めてであった。

深夜、カラーレスのアジトである廃屋の庭には炎が上がっていた。
その炎が焼いているのは、俺、能沢エーイチロウが殺害した、リョウジの死体だった。
焼いているにもかかわらず、人の死体はやはり臭う。
リョウジの死体を焼く庭の周りを、カラーレスのメンバーたちが囲んでいる。
俺を含めたメンバーの誰もが、カラーレスを裏切った者の末路を見て、戦慄していた。
死体が焼かれることによって、発生する嫌な匂いが、だんだんと消えていく。
まるで、リョウジの存在そのものをこの世界から、完全に消してしまうかのように。
しかし、俺たちは忘れない、リョウジが俺たちの同志で、腐りきった日本を浄化するために共に戦った仲間で、あったことを。
俺たちは忘れない、その仲間が、俺たちを裏切ったことを。
リョウジと仲がよかったメンバー達が急に泣き出す。
ユイナが、泣き出したメンバー達を、憎悪を含んだ視線でにらみるける。
ユイナの視線に気付いた、そのメンバー達が、『反省』と粛正を恐れて、急いで、上着の袖で涙を拭き取る。
ユイナがぼやく。
「まったく、組織を裏切ろうとしたクズのために、よく涙が流せるものだわ!」
「確かにリョウジは俺たちを裏切ろうとした、でも、何度か助けてもらったこともあるだろ?」
ユイナがみんなに向かって大声で叫ぶ。
「私は
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ