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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三百四十八話 コーバン その2
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第三百四十八話 コーバン その2
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『カラーレス』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

深夜。
武器の不足に悩む、カラーレスは銃を手に入れるためにコーバンへの攻撃作戦を計画する。
そして、作戦当日、俺は姫先ユイナと共に、コーバンの前にいた。
いまごろ、俺たち以外のカラーレスのメンバーも、各地のコーバンで作戦を開始しているはずだ。
俺と姫先ユイナは、深夜のコーバンに入る。
コーバンにいた、身長1700cm以下のチーズ牛丼が好きそうなケーサツ官が、俺たちに話しかけてくる。
「どうしました?」
「実は、財布を落としてしまいまして...」
「どんな財布ですか?」
「変わったデザインの財布なので、紙に絵で描かせてもらってもいいですか?」
「はぁ...紙に、無くされた財布の絵を描きたいと?」
「そういうことです、紙をください」
ケーサツ官が俺に紙を手渡すために、近づいてくる。
今だ。
俺は上着のポケットから出したナイフをケーサツ官の左胸に突き刺す。
俺に左胸をナイフで刺されたケーサツ官は口から血を吐いて、倒れる。
「や、やっちまった...!」
初めての人殺しに、動揺する俺を姫先ユイナが賞賛してくれる。
「よ、よくやったわね、エーイチロウ君!私は、あなたを『賞賛』します!あなたは無色主義による革命のために必要なことをしただけ!自分を誇りに思いなさい?天国のカノジョもきっとあなたのことを賞賛しているに違いないわ?」
「や...やったぁ!そうだ!俺だってやればできるんだぁ?」
俺は震える手で、ケーサツ官の死体の懐から、拳銃を奪う。
「ひ、姫先さん...こ、これ、見てよ!ほ、本物の銃だぁ?」
コーバン内の騒ぎに気が付き、仮眠から目覚めた、もう1人のケーサツ官が俺たちに銃口を向ける。
「貴様らぁ!いますぐ、その銃を床に置け!さもなくば撃つぞ?」
俺は自分の身を守る為に、震える手で銃口をケーサツ官に向ける。
俺は銃を撃とうとするが、手が震えて引き金を引くことができない。
姫先ユイナが背後から、俺を鼓舞する。
「撃つのよ!エーイチロウ君?彼はBEI軍に支配された今の腐った日本の傀儡、偽りの平和を享受するだけの、愚かで怠惰な生命体、彼の命を無色主義による浄化された日本実現のための生贄にするのよ!それが一番、彼のためになるのよ?」
俺はケーサツ官の左胸を狙って、拳銃の引き金を引く。
俺の放った2発の銃弾が、ケーサツ官の右肩と右ひざに直撃。
「は、外した...!」
ケーサツ官は手に持っていた銃を床に落とし、痛みにもだえ、苦しむ。
「痛ぇ...
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