ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
18.ルグルー回路
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ったら、急に立ち上がり声をあげる。
「おかえり、リーファ」
「おかえりなさい」
「キリトくん、シュウくん、ごめんなさい」
リーファが急に謝りだす。
「あたし、急いで行かなきゃ行けない用事が出来ちゃった。説明してる時間もなさそうなの。たぶん........ここにも帰ってこれないかもしれない」
「じゃあ、移動しながら話を聞こう」
「急ぎのようなら早く行こうぜ」
俺とキリトも行く準備をする。
「え?」
「どっちにしてもここから足を使って出ないといけないんだろ」
「また、あの道に行くのか........疲れるな」
「.........わかった」
俺たちは走る。
俺たちは橋に行き、走りながらリーファに事情を聞く。
「それで四十分後に蝶の谷抜けたあたりで《シルフ》と《ケットシー》の領主の会談が始まるの」
「なるほど幾つか聞いていいかな?」
「どうぞ」
「《シルフ》と《ケットシー》の領主を襲うことでサラマンダーにはどんなメリットがあるんだ?」
「まず、同盟を邪魔できるよね。シルフ側から漏れた情報から領主が打たれたら、ケットシー側は黙ってないでしょ?」
「そうだな」
「下手したらシルフとケットシーで戦争になるかもしれない。あとは領主を打つと領主間に蓄積されてる資金の三割を入手出来て十日間、街を占領して税金を自由にかけられる」
「そんなことができるのか?」
「結構ムチャクチャだな」
「だからね、シュウくん、キリトくん、これはシルフ族の問題だから、これ以上君たちが付き合ってくれる理由はないよ。多分、会談上に行ったら生きて帰れないからまた、スイルベーンから出直しだろうしね。ううん、もっと言えば........」
リーファが足を止める。
「世界樹の上に行きたいなら君たちはサラマンダーに協力するのが最善かもしれない」
俺たちも足を止める。
「サラマンダーはこの作戦に成功すれば、万全の体勢で世界樹攻略に挑むと思う。スプリガンとインプの君たちなら傭兵として雇ってくれるかも。だから......今、あたしをここで斬っても文句は言わないわ」
リーファは目を瞑る。
「........所詮ゲームなんだからなんでもありだ。殺したければ殺すし、奪いたければ奪う、そんな風に言うやつには嫌ってほど出くわしたよ。一面ではそれも事実だ。俺も昔はそう思っていた」
キリトがリーファに近づく。俺も一緒にリーファに近づく。
「でもそうじゃないんだよ」
キリトの言葉に続けるように俺が言葉を出す。
「仮想世界だからこそ、守らなきゃならないものがある。俺はそれを大切な人から教わった。本当は辛いのにずっと笑って過
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