ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
18.ルグルー回路
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
したが詠唱をやめることはない。後ろではリーファがスペルを唱えている。
火の球は俺を攻撃するのではなく、全てキリトに飛んでいく。
キリトに直撃!!!
「キリト!!!」
キリトの周りを囲んでいた炎が渦を巻き起こり、そこから黒い影が出現。その姿は巨大で優にサラマンダーの前衛の二、三倍の高さはある。
「キリトくん........なの.......?」
「........マジかよ」
黒い影.......頭部は山羊のようで、後頭部から湾曲した太い角、丸い眼は真紅に輝き、口からは牙が覗く。漆黒の肌に包まれた体、腰から鞭のようにしなる尾。その姿はまさに悪魔........いや、こいつに俺は見覚えがあった。その姿は目の色や体の色は違えど、SAOで俺たちを苦しめた青い悪魔、第七十四層のボス、ザ・グリーム・アイズに似ていた。
「うぉぉおぉぉ!!!」
グリームアイズが叫ぶと前衛にいたサラマンダーが体制を崩し逃げる。それをグリームアイズが爪で一突き。
そして姿を消す。他の二人も逃げる。
「体勢を崩すな!やつは見た目とリーチだけだ!元の作戦通り陣形を保てばダメージは通らない」
サラマンダーの指揮をとる男が叫ぶ。
「それはどうかな」
片手剣を抜き、回復にまわっていたサラマンダー切りつける。
グリームアイズも前衛にいたサラマンダーの一人を口で噛み砕き、もう一人を手で握り潰し地面に叩きつける。グリームアイズの恐怖に支配されたサラマンダーたちは一歩も動けずにいる。
「た、退却......退却!!!」
結局、グリームアイズは一人を残し、残りの全員を一瞬で壊滅させた。グリームアイズが一人を握り潰そうとするとリーファが走ってくる。
「キリトくん、そいつ生かしておいて」
「キリト!!?」
グリームアイズは手を離しサラマンダーを地面に落とす。
「さぁ、誰の命令なのか説明してもらいましょうか」
リーファが落ちたサラマンダーの剣を向ける。
「こ、殺すなら殺しやがれ!」
「この.......」
「いやあ、暴れた暴れた」
さっきまでグリームアイズがいた煙の中からキリトが姿を現す。
「よ、ナイスファイト」
「は.......?」
キリトがサラマンダーの男に向かって爽やかな口調で話す。
「いい作戦だったよ。俺一人だったら速攻殺られたな」
「ちょ、ちょっとキリトくん......」
「まあまあ」
「リーファ、無駄だよ」
「さて、物は相談なんだがキミ」
トレードウインドウを出し、男にアイテム群の見せる。
「これ、今の戦闘でゲットしたアイテムとユルドなんだけど......質問に答えてくれたら、キミにあげちゃおうかな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ