ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
18.ルグルー回路
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よん」
リーファが俺とキリトを手近な窪みに引っ張ると、左手を上げてスペル詠唱し始める。すると目の前に壁が出現する。リーファがすぐ傍らから小声で囁いた。
「喋るときは最低のボリュームでね。あんまり大きい声出すと魔法が解けちゃうから」
「了解」
「おう」
「もうすぐ視界に入ります」
もうすぐでプレーヤーが来ることをユイが知らせる。
(何だこの違和感は?誰かに見られてるような)
違和感の感じる方向.......ひょいと首を伸ばし、不明な集団が接近してくる方向を睨む。
「あれは.......何だ?」
「まだ見えてないでしょ?」
「プレーヤーじゃない..........コウモリ........赤い.......小さな......」
俺が見ている方向に目を凝らす、リーファ。すると何かに気づいたのか、急に外へと飛び出す。
「お、おい、どういたんだよ」
「あれは、高位魔法のトレーシング・サーチャーよ!!潰さないと!!」
両手を前に掲げ、スペル詠唱。エメラルド色の光る矢が無数に発射され、赤い影目掛けて殺到していく。コウモリに矢が直撃し消える。
「走るよ、シュウくん、キリトくん!!」
リーファが急に走り出す。それを追って俺たちも走り出す。
「え.......また隠れるのはダメなのか?」
「トレーサーを潰したのは敵にもばれてる。とても誤魔化しきれないよ。それにさっきのは火属性の使い魔なの。ってことは今、接近してるパーティーは......」
「また、サラマンダーか!」
暗い洞窟を抜けると湖が周りを囲む橋の上につく。
「でも、どうしてこんなところにサラマンダーの集団が?」
「お、湖だ」
後方を確認するがサラマンダーは追ってこない。
「どうやら逃げられそうだな」
「油断して落っこちないでよ」
すると頭上を二本の光が高速で通過し、向おうとしている扉の前に巨大な壁が出現する。
「やば!」
背中の片手剣を抜き、壁に向かって斬りつける。だが、壁は硬く、一瞬で弾かれる。キリトも壁を切りつけるが同様に弾かれる。
「.........無駄よ」
「もっと早く言ってくれよ」
「反動がいてぇな」
「君たちがせっかちすぎるんだよ。これは土魔法の障壁だから物理攻撃じゃ破れない」
「湖に飛び込むのはあり?」
「なし。ここには超高レベルの水竜型モンスターが住んでるらしいわ。ウンディーネの援護なしで水中戦するのは自殺行為よ」
「それじゃあ......」
「......戦うしかない訳か」
俺とキリトは武器をサラマンダーが向かってくる方向に向ける。
「それしかないんだけど。.......ち
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