第11話 殺戮
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ら聞こえる笑い声。内容は心の底からこの魔女狩りを楽しんでいると言う事、許可したローマを賛美するもの。
扉を蹴破り、教会の服を着た2人を残して斬り殺す。
その数10人。お楽しみの合間だったのか部屋の中に女性はいないので、遠慮なく殺戮する。
油断して酒を飲んで騒いでいる下衆10人、斬るのに1分も掛からない。
斬り終えて部屋を見回せば、用途が一発で分かる拷問部屋。
そうしてへたり込む、着ている服の豪華な装飾からこの教会の司祭であろう下衆の言葉と言うわけだ。
ちなみにもう1人、補佐役の方は部屋に隅で震えている。
「別にあなたが知る必要はないわ・・・ここで死ぬのだから」
剣を4回振る。手首と足首が斬り飛ばされる。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!やめてくれぇぇぇ!」
・・・この言葉でカチンときてしまった私は、両手両足を斬り飛ばしてしまった。
むぅ、次は肘と膝を斬ろうと思っていたのに。
「あぁぁぁっぁぁぁぁ!」
「あの子たちがやめてくれと言って、あなたはやめたのかしら?助けたのかしら?」
もちろん、実際に言ったところを見た訳ではないが、容易に想像はつく。
「あああああああああ!」
「素直に答えれば命だけは考えてあげる。どうしてあんなことを?」
「ローマの友人に聞いた!教会が後ろ盾になってくれると!カトリック教会じゃどこでもやっている!」
予想通りの答えを喚き散らす下衆。
「そう・・・ならもういいわ。死になさい」
「ま、待ってくれ!助けてくれると・・・」
「考える、と言ったのよ。そして考えた結果・・・あなたは死ぬべき下衆よ」
冷たく見下ろしながら、一閃。あっさり斬り落とす。
「さぁ。あなたにはまだやってもらうことがある」
そうして1人残った補佐役を立たせると、後ろ手に手枷を嵌め部屋を出る。
「エヴァ、どう?」
「肉体的な傷は治療した・・・だがそれ以上は私には無理だ」
「そっちは任せて」
短く会話し、下衆をエヴァに任すと1人ずつ治療する。
『エスナ』
本来なら状態異常を治すこの魔法は、精神的な傷を治す事も可能になっている。
女性にとって襲われた、犯されたという事実は一生ものの傷として残り続ける。
その事実を消し去ることはできないが、本来数年・数十年懸けてようやく、過去の一事実として受け止められるかどうかという時点まで、癒す事ができる。
少なくともフラッシュバックで苦しんだり、男性恐怖症になったり・・・という事は限りなく0に近いはずだ。
「シルヴィア、リュックを出してくれ」
全員の治療を終えると、エヴァがそう言ってくる。
「どうしたの?」
「洋服袋の服を着せたい・・・この
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