第11話 殺戮
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味パーティーの多さってこれが原因じゃない?とか思っている。
戦いについて何の心得も無い一般人(何名か除外)が英雄の息子と一緒に行動して、魔法使いは正義とか平気で言っちゃう連中のいる世界に関わるとか、自殺クラスの暴挙としか言えないと思う。
まぁ、今回は私が居るのだから、存分に邪魔させてもらうつもりだけど。
・・・約1名、物語の設定上認識阻害が効かないはずの人間が、真っ先に首突っ込んでいたりするけれど。
出生とか設定とか抜きにしてあれは、あれがどうしようもない馬鹿だから、と私は認識している。
そして私は、愛すべきバカ以外の馬鹿が嫌い・・・よって彼女は救わないけどね。
そんな事を話したり考えたりしていると、礼拝堂の扉前に到着。
気と魔力、更には魔眼まで使って気配を探る。
昨日の時点で酒場のマスターに、教会の横暴が始まってから村人は教会に近づかなくなったと聞いている。
中に居る気配は100程。
そのほとんどは力にものを言わす荒くれ者の三下の気。
後は後ろ暗い事をしている奴特有の濁り淀んだ気。
「どうする?」
同じく探り終えたのか、エヴァが聞いてくる。
「わかっているでしょう?」
微笑みながら答える。
「Are you ready? (準備はいい?)」
「Of course (もちろん)」
短く問いかければ、ゾクゾクする艶やかの声で答えが紡がれる。
2人は同時に脚を振り上げ・・・・・・・・・・目の前の扉を蹴り飛ばした。
礼拝堂の中に居た下衆共は、吹き飛んできた扉と私達を茫然と見つめる。
そんな奴らに、パーティーの始まりを宣言する。
「「Let’s rock!!! (派手にブチかませ!!!)」」
扉から祭壇に向かう中央の通路。その両脇に座るための長椅子が並ぶ。
その椅子にばらけて座り、昼間から酒盛りをする下衆共。
扉を蹴破った瞬間、私は左に、エヴァは右に分かれ駆ける。
そこから始まったの戦闘ではなく殺戮。
一番手前に居た5人にレクイエムを一閃。首を切り裂く。
次の10人の頭上を飛び越しながら、『魔法の射手・雷の20矢』を叩きこむ。
見た事もない現象に目を見開きながら、心臓と頭を貫かれた10人は絶命。
制御力に重点を置いたおかげで、無詠唱の魔法の射手でも十分な威力を出せるわ。
この辺りでようやく下衆共も事態を認識して、何かを喚きながら剣を抜き始める。
「このアマぁぁぁ!」
「喚く前に手を動かしなさい!」
喚きながら突っ込んできた猪を、避けざまに腹に一太刀。あっけない。
そのまま更に
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