暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十四部第二章 交渉の用意その三

[8]前話 [2]次話
「そこまでだ」
「まさにその通りですね」
「だから私はだ」
「オリンポス星系を災害からもですね」
「守れる様にする、そしてひいてはな」
「エウロパ全土をですね」
「敵軍、テロリスト、災害のだ」
「三つからですね」
「守れる国家にする」
 そうするというのだ、ギルフォードはそうした話をしつつそのうえで紅茶を飲んでからさらに言った。
「必ずな、ただ」
「ただといいますと」
「やはり予算はだ」
 先程話に出たそれはというと。
「苦しい」
「その状況が続いていますね」
「だからだ」
 それでというのだ。
「また国債を発行する」
「そのお話をですね」
「卿にしてだ」
 そしてというのだ。
「財務省にもな」
「お話をされますか」
「そうする」
 こうカミュに話した。
「私からな」
「国債の発行が続き」
 それでとだ、カミュはギルフォードに話した。
「財務省としてはです」
「これ以上の国債の発行はだな」
「否定的とのことだ」
「財務省は赤字を嫌う」
 ギルフォードは何でもないといった声で述べた。
「どの国の財務省もそれは同じだ」
「はい、財務省は国家の財政を預かり」
「健全な財政運営を目指す」
「その為の省ですので」
「赤字、つまり国債の発行はだ」
「嫌いますね」
「しかも本能的にだ」
 ただ嫌うだけでなく、というのだ。
「それを避けようとする」
「そうですね、そして」
「今の時点でだな」
「かなりのものになっています」
 国債の発行はというのだ。
「ですから」
「それでだな」
「これ以上の発行は」
「否定したいな」
「そうですが」
「構わない」
 ギルフォードの返事は何でもないものだった、やはり平然としてそのうえで首相であるカミュに対して話した。
「財務省が反対してもだ」
「閣下がですね」
「発行させる、全ての責任は国家元首にあるな」
「総統に」
「政策はな、だからだ」
 それ故にというのだ。
「私の責任でだ」
「それで、ですか」
「国債を発行してだ」
「それで予算を確保して」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「政策を推し進めていく」
「今の政策の実現する為にですね」
「今は国債を発行してでもな」
「予算を確保しますか」
「さもないと政策が実行出来ず」
 予算がなければ政策は動かない、これは何時でも変わらない。戦争でもそうであり他の政治のこtろも同じなのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ