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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
殲滅-むくい-
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向こう側からはドンドンとその壁を激しく叩く音や意味にならない叫び声が聞こえる。
どういった能力でこの黒い物質を生み出しているのかは知らないが、とにかく助かった。
「状況は?分かることだけでいいよ。」
ガウェインの肩から降りながら、クリスがブーディカに現状の説明を求めた。
「私もよく分からない…けど、財団がやってきたみたい。爆発した場所は恐らく児童施設。食料庫も滅茶苦茶。医療品もどうなってるか分からない。」
手短に話されたが酷い状況なのは飲み込めた。
ならやるべきことは
「…クリス。」
「うん。俺はまだ生きている人達を助けに行く。」
「ああ、救助は任せた。俺は武蔵と奴らを斬りに行く。」
互いに自分達のやるべきことを理解し、俺達は互いに頷いた後それぞれ反対側の窓を飛び越えて外に出る。
外は…やはりというべきか。
「なによ、これ…。」
ある程度覚悟はしていたが、武蔵が唖然とするのも分かる。
のどかで平和だったこのレジスタンス本拠地は、地獄と化した。
抗戦するレジスタンスの者達。だが、ゾンビ兵相手ではまるで勝てない。
あいつらは腐ってもサーヴァントだ。
人間一人では太刀打ちできない上、奴らは複数で襲いかかってくる。
「くそ!離れろ!!いい加減に…」
そして、自爆して周囲に深刻なダメージを残す。
ぼうっとしてはいられない。
「!!」
何も言わずとも、俺と武蔵は走り出す。
武蔵は右、俺は左の方向へと駆け、こちらに気付いたゾンビ兵や財団の実働部隊を片っ端から斬り捨てていく。
「あいつは…!やはりいたか!!竜胆大和だ!!」
奴らが俺達の存在に気付く。
ゾンビ兵も実働部隊も皆俺と武蔵に視線を集中させ、目の色を変えて襲いかかって来る。
「人気者は辛いな。」
「ええ、でもかえってこっちの方がいいかも!!」
武蔵の言う通りだ。
ほとんどの奴らは俺たちを見かければ襲いかかってくる。
俺達が暴れれば暴れるほど、奴らは集まってくる。
つまり、他の者達が襲われる可能性が減ってくれる。
「さぁ来い!!宮本武蔵はここにいるぞ!!褒美に目が眩んだ死にたがりだけかかって来い!!」
武蔵は暴れる。
甘味に群がるアリの如く寄ってくる奴らを斬り捨て、ゾンビ兵も難なく倒していく。
「…。」
俺も無理なく倒していくが、今回の実働部隊はやたら無茶なことはしない。
根性だのなんだのと言いながら叫ばない辺り、どうやら彼らは山本の部隊では無い。
そして、ここにはセイバーのサーヴァントが複数いるということは知られているだろう。
だとするとここに来た部隊の名前は…。
「来てるんだな…あいつが。」
もう何度目か分からない。武蔵よりも強いと豪
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