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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
殲滅-むくい-
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はとんでもないものだと理解出来た。

「作戦開始。全車両はレジスタンス本拠地を包囲した後ゾンビ兵を解放。物量で圧倒しなさい。」
「はっ!!」

それを合図に指示を出し、待機していた隊員達は皆トラックに乗り込む。
多くのゾンビ兵を搭載したそのトラックに。

「あそこには名だたるセイバーのサーヴァントが多くいると聞く。」

この作戦を任された男、置鮎も立ち上がり、専用の車両に乗り込んだ。

「果たしてお前に勝てる産廃がいるかどうか見ものだな?セイバー。」
「……。」

隣にいるランスロットはただ黙って頷くのみ。
勝てるものなどいない。
そう信じて疑わないマスターの期待に、応えるのみだ。


?


「…!!」

何かを感じとり、目を覚ます。
辺りを見回すが何も無い。
が、その直後に爆発。
居住区全体がビリビリと揺れるほどの衝撃。
なるほど、第六感でも働いたのかと思ったがそういう場合でも無さそうだ。

「京都の時もこんな感じだった…!!」

隣にいる武蔵は既に起き上がり刀を手に取っている。
俺も素早く跳ね起きると立てかけていた武器をかつぎ、彼女と共にドアを蹴り開け爆発のした方へと走り出す。

余程の爆発だ。
居住区内はパニックになっており、住人達はなんだなんだと次々に部屋から出てくる。
至る所から驚いて泣き出した子供たちの声、ここは大丈夫なんだよな?絶対安全なんだよな?と何度も確認する不安な老人たちの声。

まずい、どうにも嫌な予感がする。

「大和さん!!」

そうして走っていると、クリスとガウェインに合流。
彼らは丁度仕事を終え、就寝しようとしていた頃だったらしい。

「クリス。これはどういうことだ?」
「分からない!でもこれは実験の類でも戦闘訓練のものでもない!!」

明け方。
まだ多くの者達が眠りについている時間。
起きているのは少人数の見張り番だけでありサーヴァント達が何騎か同行しているくらいだ。
爆発を起こすほどの騒ぎがあった。
ということはまず想定されるのは

「…敵襲か!!」

敵が来た。
周囲には未だモンスターが彷徨いており、外敵の侵入は余程の強者でない限り難しい。
この前教えられた秘密の抜け道を使うにしても、あれは教えられなければ絶対に分からない場所にある。
以上のことから考えにくいが確率はゼロではない。やはり敵はここに襲撃しにきたのだ。

そしてそれを証明するかのごとく、

「なっ…!!」

居住区の入口には溢れんばかりの人だかり、
あれは…レジスタンスでは無い。

最早服と呼べぬぼろ布をまとい、まばらに剃られた頭と歪んで個人の判別も不可能になった顔
性処理用として使い潰され、挙句の果てには特攻兵器とし
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