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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
殲滅-むくい-
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いつも通りの朝を迎えた、はずだった。
「ふぁ…」
夜が明け、空が白み始めてきた頃。
欠伸をしながらそろそろ見張りも交代だなぁと呑気に考えていた見張り番が、あるものを目にした。
「あれは…おい、見ろ!」
「…?子供じゃないか!!」
相方にそう伝え、2人は走る。
そこにいたのはヨタヨタと今にも倒れそうなくらい不安定に歩く子供達。
数はおよそ十数人。
子供は皆痩せ細り、目にも生気が全く感じられなかった。
「おいボク!大丈夫か!?」
先頭に立っていた少年の肩を掴み、見張り番は声を大きくして声をかける。
「……。」
返事は無い。
だがこちらをしっかりと見ているあたり、意識はまだあるはずだ。
「この子達を早く医務室へ…!」
「で、でも怪しくないか?こんな危険だらけの場所に、しかもこんな大人数で…!」
「そんなことどうでもいいだろ!?死にそうなんだぞ!?」
この辺り一帯はモンスターで溢れている。
レジスタンス達が周囲の巣を殲滅こそしているが、やはりまだ完璧には片付けきれていない。
しかしそれが逆に守りにも繋がっている。
強いモンスター達が彷徨いているからこそ、葛城財団は中々ここに隊を組んで進行できないでいる。
一般人を装って侵入した者こそいるが、それは心を読める柏原によって見破られる。
ここに安全に来られるのは、レジスタンスのメンバーしか知り得ない秘密の洞窟を知る者のみだ。
そんな中やってきた子供達というのは怪しさしか感じないものの、今にも死にそうな為とりあえず救助が優先だと大して疑いもせず彼らは受け入れた。
それが、財団侵入を許すキッカケになるとも知らずに…。
「侵入できた子供の数はおよそ15…まぁ残った方か。」
それを遠くから見ている者がいる。
周囲には何台ものトラック。何十人もの実働部隊。
己の横にはサーヴァントを待機させ、自分は椅子に腰掛け優雅にモーニングティーを嗜んでいた。
「丹下も大したものだ。まさかガキにゾンビ兵の霊基を強引に埋め込ませるなんてな…。」
あの子供達、実はもっといた。
各地から集めていた子供。
それらにさっき言ったようにゾンビ兵の霊基を強引に埋め込ませ爆弾として送る。
子供達にはあの建物へと迎えと命令した。
途中、モンスターに食われた者もいるが、その際自爆し、モンスターと共に散った。
こちらの被害は一切なくモンスターを倒せる。子供という見た目のおかげでレジスタンスに怪しまれることも無く簡単に侵入し、甚大なダメージも与えられる。
非人道的なことを除けば完璧な兵器だ。
そうして数分後、爆発音が響く。
目的を果たして子供達は一斉に爆発したんだろう。
地面が震え、遠いここからでもその威力
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