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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第2話
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ゾーマ》をマシンガンの様に連発するハドラーちゃん。
「うおぉーーーーー!」
が、アバンはそれを全て避け、ハドラーちゃんの脇腹に回し蹴りを見舞って、フローラ王女とハドラーちゃんの距離を広げた。
「ぐあ!?」
そこへ更に、アバンがダメ押しを放つ。
「トドメだ!火炎呪文(メラゾーマ)!」
しかし、ハドラーちゃんの覇者の剣がアバンの火炎呪文(メラゾーマ)を真っ二つにしてしまった。

ハドラーちゃんがふとアバンに声をかける。
「勿体無いとは思わんか?」
当のアバンは、無言で臨戦態勢のままハドラーちゃんを睨み付ける。
「お前ほどの天才が、この様な取るに足らん小さな小国に引き篭もっているなど……才能(たから)の持ち腐れとは思わんか?世界が可哀想とは思わんか?」
でも、アバンは答えずに臨戦態勢のままハドラーちゃんを睨み付ける。
「そこで、俺が手伝ってやろうか?これを食らえば、即安眠熟睡出来て退職願も提出し易くなるぞ!」
ハドラーちゃんの両手に再び不気味な光の玉が現れた。
それを視たアバンの背に、すうっと冷たい波がゆらめきはしった。
極大閃熱呪文(ベギラゴン)まで使えるのか!?)
しかも、カール王国側にとって運が悪い事に、ハドラーちゃんが放とうとしている極大閃熱呪文(ベギラゴン)の射線上にフローラ王女がいるのだ。
(ダメだ!あの呪文を避けたら姫に当たる!)
アバンが大の字になって立つ姿を観て、ハドラーちゃんは昔を懐かしむ様に鼻で笑った。
「フッ、相変わらず優しい奴だなアバン。だが安心するが良い、命までは奪わん。ただ、上には上がいる事を思い知るだけで良い……」
ハドラーちゃんが気合いを入れ直しながら構える。
「熱がれ!極大閃熱呪(ベギラゴ)―――」
が、ロカの斬撃がハドラーちゃんの右腕を斬り落としてしまう。
「ほぉう……なかなか良い剣の握り方だな。それなら、お前の馬鹿力がちゃんと太刀筋に伝わる。だが……」
一旦はロカを褒めるハドラーちゃんだったが、直ぐに閃熱呪文(ベギラマ)を放ってロカを吹き飛ばす。
「判断が遅い!」
吹き飛ばされたロカに駆け寄るアバン。
「ロカ!?」
一方のロカは、激痛に耐えながらしてやったりと言わんばかりの作り笑いを浮かべた。
「へへへ……やってやったぜ。あれであの妙な剣は出来ねぇだろ……」
しかし、今のハドラーちゃんは超魔生物の力で直ぐに斬り落とされた右腕が接着する。
「生憎だが、この程度の傷は直ぐ治る。それに……周りの連中の判断の遅さが、アバン、お前を孤立(ひとり)にした」
「1人だと?」
それを聞いたアバンの額に青筋が浮かんだ。
「それは、私がロカから何を貰ったのか、知ってて言っているのか?」
「この(斬り落とされた)右腕の事か?これは直ぐにくっつくが、ま、治るま
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