暁 〜小説投稿サイト〜
ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第2話
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ある。
それがハドラーちゃんである。
(その時が、今来たのですねアバン!)

アバンが一瞬の隙をついて、肘打ちと膝蹴りでハドラーちゃんの右手首を挟み潰そうとした。
「ぬ!?」
アバンはそのまま、ハドラーちゃんの右腕にショルダー・アームブリーカー(相手の腕を肩越しに背負うようにして手首を掴み、自分の肩を支点にして勢いよく相手の腕を自分の肩に叩きつける)を見舞おうとする。
「ぬお!?」
アバンがこの技を選んだのは、ハドラーちゃんの覇者の剣を封じる為だ。
しかし、ショルダー・アームブリーカーをもろに受けたハドラーちゃんの両掌には不気味な光の玉があった。
「オリハルコンの恐ろしさを知ってそれを封じるのは構わんが、俺の力はそれだけではないぞ……」
そして、その光の玉はアバンの足下にある床に向けて放たれた。
極大爆裂呪文(イオナズン)!」
すると、床に命中した光の玉が盛大に爆発し、爆炎がアバンとハドラーちゃんを包んだ。
2人を包んだ爆炎をただ茫然を見つめる一同。
「……アバン……アバーン!」
2人を包む爆炎に向かって駆け出そうとするフローラ王女を必死に制止するロカ。
「いけません!姫様!」
その時、爆炎から足音が響いた。それは、爆炎に包まれた者がまだ生きている証拠だ。
でも、その足音は1人分しか聞こえない。
そう……爆炎から出て来たのは、ハドラーちゃんのみであった。
「この俺の右腕を粉砕骨折寸前まで追い詰めたのは見事だったが、魔王の呪文に比べればまだまだ幼稚だった様だな?」
絶望で顔面蒼白のフローラ王女に馴れ馴れしく話しかけるハドラーちゃん。
「さて……先程の選択の続きを―――」
閃熱呪文(ベギラマ)
爆炎から放たれた閃光がハドラーちゃんの背中に命中し、その拍子にハドラーちゃんがうつ伏せに倒れてしまった。
(ぐっ!今はまだアバンを殺せないからと威力を下げたが、下げ過ぎて失神には達しなかったと言うのか?)
ハドラーちゃんが再び覇者の剣を起動させながら、爆炎の中にいるアバンに襲い掛かる。
「今はただ寝ていれば良い!上には上がいる事を思い知りながらな!」
が、アバンが待ってましたとばかりに呪文を連発する。
火炎呪文(メラミ)
アバンの火炎呪文(メラミ)が、ハドラーちゃんの骨折寸前の右腕に響く。
「ぐっ!?」
超魔生物の力で直ぐに完治するとは言え、これはやはり痛い。
その一方、アバンの意外な強さに驚かされてばかりのロカ。
「あいつ呪文を使いやがった!?」
「「閃熱呪文(ベギラマー)!」
再び吹き飛ばされる中、ハドラーちゃんは別に意味で焦った。
(確かに、お前はこの時から天才の片鱗を魅せていた……だが!大魔王バーンが相手では、これだけでは絶対に足りんのだ!だから!)
|火炎呪文《メラ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ