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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第2話
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をフローラ王女に向ける。
「もう少しだけ待っていれば、お前達の様な下っ端がどう頑張っても拝めない物が観られるぞ」
だが、この後、ハドラーちゃんにとっては予想外の()が出現した。
(何だアレは!?最初の時は、あんな()は無かったぞ!)
何と、アバンが悪魔の目玉に銃口を向けたのだ。
(おかしい!この場面は確か―――)
とか考えている内に、アバンが発砲する。
(!?)
すると、発射された砲弾が直ぐに粉々になって悪魔の目玉に降りかかる。しかも、アバンが手にしていた拳銃の銃身も粉々になっていた。
「うーん……この魔弾銃、まだ改良の余地がありますねぇ」
「これは!?俺が知ってる展開と違う!貴様いったい何をしたのだ!?」
すると、フローラ王女を触手の餌食にする筈だった悪魔の目玉が、目測を誤り、今度はハドラーちゃんの真上に移動した。
「今度はこっちにきおった!?何がどうなっているのだ!?」
一方のアバンは、悪戯の種明かしをするみたいに笑う。
「なーに、ちょっと毒蛾の粉をかけてやったんですよ」
ここでロカは、アバンがこの場面に遅れてやって来た理由を理解した。
(そうか!森には毒蛾を探しに行ってたわけか。やるじゃねぇかあんの野郎)
「私が調合した特製の秘薬ですよ。これをかけるとモンスターたちは正気を失って同士討ちを始めるんです」
近くにいた兵士が嫌な予感がしたので外を視て視ると、
「あぁ!?外にいるモンスター達が!?」
「外の連中にもふりかけてやりました。これであなたご自慢のモンスター軍団ももう役に立たないわけですね」
だが、ハドラーちゃんにとってはある意味安堵であった。
「なんだよ。脅かすなよ。結局、俺が知ってる展開通りではないか。って……」
ハドラーちゃんは、ハドラーちゃんを触手の餌食にしようとした悪魔の目玉にビンタを見舞った。
「なるかボケェー!小賢しい猿知恵でこの俺を愚弄しおって!許さんぞ!」
「許さない……」
その途端、アバンの身体から大量の闘気が沸き上がって周囲を驚愕させた。
「ですって?」
(なっ!?アバンのヤツからあんな闘気が!?)
が、ハドラーちゃんは寧ろ懐かしむ。
(結局……お前はそんな奴だったな、アバンよ。守るべきものの存在によって、その強さは際限なく増していく……優し過ぎる男だったなぁー……)
けど、そんな事を長々と思いふけるどころじゃないハドラーちゃん。
(だが……俺も無様な敗北をここでしている場合じゃないのだ!ダイ達の急成長の最初の起爆剤が……アバン!貴様なのだ!)
「許せないのはこっちの方だ!魔王!」
(故に、お前はまだ思い知らねばならん……上には上がいるということをな!)

ハドラーちゃんとアバンが再び対立する。お互いに譲れぬ使命を背負って。
「毒蛾の粉はなかな
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