暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十四部第一章 梟雄の復活その四十七

[8]前話 [2]次話
「それなりと言ったな」
「そのことがですか」
「ティムール軍の弱点ですか」
「そうなのですか」
「そうだ、そしてだ」
 それにとだ、アッディーンはさらに話した。
「シャイターン主席に対することが出来るのは私で逆にだ」
「逆、ですか」
「逆といいますと」
「この場合は」
「私に対することが出来るのはシャイターン主席だけだ」
 それが今アッディーンが言う逆だった。
「まさにな」
「では、ですか」
「閣下が、ですか」
「シャイターン主席に向かわれる」
「そうされますか」
「そうだ、それからだ」
 まさにというのだ。
「他の将帥達もだ」
「用いられる」
「そうされるのですね」
「これからの戦いでは」
「そして消耗戦をせずに」
 そしてというのだ。
「戦っていってだ」
「そしてですね」
「統一されますか」
「今後は」
「そうされますか」
「そうだ、確かに緒戦は勝利を収めてティムール領深くに入ったが」
 このことは事実でもというのだ。
「しかしだ」
「それでもですか」
「それで終わりと思わず」
「むしろこれからである」
「そう考えられますか」
「そのうえで戦う、シャイターン主席が戦場に戻ったなら」
 それならというのだ。
「ここからが正念場だ」
「そうなりますか」
「これからは」
「まさにな、ではその正念場を勝つ為に」
 アッディーンは強い声で話した。
「これから会議を行う」
「わかりました」
「ではこれより」
 周りの将官達も応えた、そうしてだった。
 アッディーンはシャイターンの戦場の帰還を見抜き早速軍議を開いた。それがわかるのは彼だけだったがそのわかったことが今後の戦局に影響するのだった。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ