第二十二話 忍者と忍者その六
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「この神霊さんは急襲タイプや」
「跳躍や飛んできての突進を得意とする」
「それやとな」
「その様に攻めますね」
「そや」
まさにというのだ。
「そうして攻めていくで」
「わかりました」
「皆もそれでええな」
芥川は仲間達にも話した。
「ここは」
「ああ、わかったわ」
中里が応えた。
「そうして戦おうな」
「そうしよな」
「そしてな」
「勝つで」
「ああ、この神霊さんともな」
中里はこう返した。
「そうするで」
「素早くて忍術も使ってもか」
「僕は言える、忍者は無敵やない」
「やっぱり弱点はあるな」
「職業の一つでしかないんや」
この世界で数多いそれのというのだ。
「それでや」
「弱点もやな」
「ちゃんとある、無敵の存在なんてな」
「この世にはない」
「あると言う奴はや」
芥川は確信を以て言った。
「アホや」
「それに他ならんな」
「そや」
中里に話した。
「それでや」
「飛び加藤さんもやな」
「そうして戦ってくで」
「わかった、ほなな」
中里も芥川の様にだった。
飛び加藤が跳躍したその頂点や彼が突撃をした時を狙って攻撃していった、そうしたことを繰り返し。
遂に飛び加藤を倒した、そして。
次の神霊である楯岡道順とも戦い彼も倒し。
音羽の城戸、百地三太夫もそうしてだった。風魔小太郎と戦ったが。
彼はその名の通り風を使う、綾乃はその風の術や忍術を見て言った。
「ほんまにやね」
「木の葉隠れの術使うな」
「それで姿を消して」
シェリルに応えて言った。
「木の葉の端に刃があって」
「切ってくるわ」
「まさに攻防一体の技やね」
「ほんまにな」
「これは厄介やわ」
「しかしや」
それでもとだ、シェリルは話した。
「小野小町さんとの勝負と一緒や」
「花びらが木の葉に代わった」
「そや、やっぱりこの忍術もな」
木の葉隠れの術もというのだ。
「火に弱い」
「そやね」
「火を放ってな」
シェリルはさらに言った。
「そのうえでや」
「木の葉を燃やしてまう」
「そうしたら只の風や」
それに過ぎなくなるとだ、シェリルは看破した。
「まさにな」
「その通りやね」
「ほなな」
「これからやね」
「火を使うで」
「そうしよな」
こう話してそしてだった。
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