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神々の塔
第二十二話 忍者と忍者その四

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「そやから何かあったら」
「その時はやな」
「召喚したり変身もな」
「出来るな」
「そやで、しかし一番得意なんは」
 それはというと。
「忍術や」
「そういうことやな」
「それを使ってな」
 そしてというのだ。
「今度の神霊さん達との戦もな」
「やってくな」
「そうするわ」
 笑顔で言ってだった。
 芥川は次の戦闘で前から来た二体のマンティコアを分身の術で惑わしたうえで火遁の術で倒した、そして。
 服部半蔵をはじめとした忍者の神霊達と対峙した、見ればそれぞれの色の忍装束を着て腕を組んで立っている。 
 その中からだ、渋い整った顔立ちの中年男が言ってきた。
「我が名は服部半蔵保長」
「この人が服部半蔵さんね」
「そやで」
 綾乃がアレンカールに答えた。
「ご自身で名乗られた通り」
「そうなのね」
「まさに忍者の代名詞と言ってもええ」
「そんな人やな」
「尚心臓でも肝臓でもない」
 半蔵はこうも言った。
「そこは間違えない様にな」
「あっ、漫画のお話ね」
 アレンカールは半蔵の言葉からすぐにこのことを察した。
「それね」
「何か意外とお茶目な人やね」
「忍者っていうと生真面目なイメージがあるけれど」
「半蔵さんって実は」
「拙者も冗談を言う時がある」 
 半蔵自身こう言った。
「しかもこの世界では忍者も普通に職業だ」
「闇に生き闇に死すやないのね」
「そうだ」
 アレンカールにそうだと答えた。
「だから尚更だ」
「冗談も言うのね」
「そして神霊にもなっていてだ」
「あたい達と戦うことも」
「ここで行う、ではいいな」
「ほな今から」
「忍術には注意するんや」 
 芥川が真剣な顔で言ってきた。
「くれぐれもな」
「やっぱり問題はそこね」
「ああ、素早い動きとな」
 それに加えてというのだ。
「忍術にもや」
「注意ね」
「あと隠れる」
 芥川はこのことも話した。
「これはシーフやスパイもやが」
「シーフ系の職業だとね」
「得意やが」
「忍者も然りね」
「そや、それでや」 
「今回の戦ではね」 
「そこも注意や、目と耳にな」 
 それに加えてというのだ。
「鼻もや」
「全部用いて」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「戦うんや」
「そうすることね」
「そや、ほなな」
「これからね」
「戦うで」
「わかったわ」
 アレンカールは確かな声で頷いた、そうして戦が本格的にはじまったが最初は飛び加藤であったが彼は。
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