第八十一話 甲子園へその九
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「熱い時に水分を摂らないのは」
「絶対に駄目ね」
「昔は部活の時はね」
「お水飲んだら駄目だったのよね」
「けれど今はね」
「逆に飲まないとね」
「駄目だって」
その様にというのだ。
「言われてるし」
「そうよね」
「だからね」
「私達も部活の時飲んでるし」
「甲子園でもね」
「飲まないと駄目よね」
「甲子園名物のカチワリも」
これもというのだ。
「売ってるしね」
「あれいいわよね」
「必要と思うならそれも買って」
そしてというのだ。
「そのうえでね」
「水分補給して身体も冷やす」
「そうしていこうね」
「それがいいわね」
「じゃあ行こうね」
「その日にね」
「それで阪神の試合と勝ちをね」
その両方をというのだ。
「観よう」
「それじゃあね」
こうした話をした、だが。
一華は達川との話が終わってだった、夏休みの宿題の残りを進めていったがその後で寝る前に母に牛乳を飲みつつ言った。
「まさか阪神負けるとか」
「巨人相手に?」
「まさかと思うけれどね」
「今年阪神巨人に一敗しかしてないでしょ」
「まだね」
「まずね」
母はそれこそと返した。
「負けないわよ」
「私もそう思うけれど」
「負けるかどうかなのね」
「心配なのね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「安心していいわよ」
「まあ今の巨人だとね」
一華は母の話を聞いて述べた。
「流石にそうはね」
「負けないわよ」
「巨人いいところないからね」
「戦力ないでしょ」
「全くね」
それこそというのだ。
「言われてみたら」
「投手陣打たれてばかりでしょ」
「打線は打たなくてね」
「守備も酷いでしょ」
「毎試合幾つもエラーしてね」
「そんなチームだからね」
「そうは負けないわね」
自分に言い聞かせる様にして言った。
「やっぱり」
「そうよ、だからね」
「安心していいのね」
「というか試合に行くからにはよ」
観戦しにというのだ。
「絶対に勝つってね」
「そう思って行くものね」
「そう、負けるかもなんてね」
そうしたことはというのだ。
「もうね」
「考えないで行くのね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
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