16話 Turning point 【分かれる道】
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
遠い遠い神世の時代。
現在の地球とは異なりまだ大陸が1つしかなかった頃の話。
ユエルとナンナエルが神の下に聖婚したことに激しく怒り、絶望したアユムエル。彼女はユエル以外の全ての抹殺を行おうとした。
しかしそれは神々が巨大な障壁によって2人の住む世界を2つに分けて、未然に防いだ。
この神々の決定にさらに怒り狂ったアユムエルは愛憎のままに、ユエルに呪詛をかけた。
「あなたがこんな酷い仕打ちをするなら…私は怪物をあなたの国に送り込んで毎日1000人私の国に攫って来させるんだから!そしていつか、私があなたを……!」
ユエルはこの呪詛に恐れ慄いた。
呪詛通りに、アユムエルは怒りのままにユエルの人類を駆逐するために新たな人類として、爬虫類型人類???レプティリアンを創造した。彼らは人間と天使の肉を好物とする人種だった。
そしてその他醜い怪物たちを生み出した。吸血鬼や巨人などもいた???まさに現存する神話に出てくる神々に敵対する怪物たちだ。
彼らが立ち上げた新しい大陸……超テクノロジーを持った完全な階級と闘争の文明 アトランティス。そこに住むのは異形の姿をした怪物たち、その創造主たる太陽のエル アユムエル。
そしてユエルとナンナエルが作り上げたユートピアである大陸……超魔術を行使する文明 ムー。そこに居るのは土から作られた純粋な人間、そして人間に似た天使たち、創造主たる生命のエルであるユエル。
その全てが相反する2つの大陸……争う理由しかなかった。ましてや自らの創造主が愛憎に囚われているのだから。
怪物たちはムー大陸に人間に化けて潜伏し、秘密裏に喰ったり、アトランティスに連れ去った……ムーの人間はこれに対抗するように小競り合いが起こった。
この状況を高次元から見た神々は兄弟たるエルロード2人を地上に派遣した。
彼らの兄に位置する月のエル ミハエル。そして弟である叡智のエル サタエル。
2人の最高位天使は怪物の母と化したアユムエルを説得に向かった。
ミハエルは彼女に言い放った。
「畏れ多くも最高神の御腹から生まれ、ユオス様に恩寵を与えられた被造物が宇宙の秩序を乱すとは、恥を知れ!!」
するとアユムエルは感情のない声で、首を傾げて聞き返す。
「酷いなぁお兄さまは。いつもそうです…自分が美しく生まれたからって、誕生の時から穢れていた私を見下すんです????ねぇお兄さま、私そんなに悪い子ですか?」
彼女は誕生の際、父であるハイパーロードMに悪の性質を持った精神と純粋な肉体を切り離されている???その歪みを穢れと言わずしてなんと言う。
聞かれたミハエルはキッパリと断言した。
「あぁ、貴様は救いようのないほどの大悪魔だ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ