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星河の覇皇
第八十四部第一章 梟雄の復活その四十五

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「そのうえでだ」
「消耗戦に持ち込む」
「そうする場合もですか」
「考えますか」
「この場合は」
「そうだ、国力をどれだけ使おうともな」
 それでというのだ。
「勝つことだ」
「左様ですね」
「最悪の場合は」
「総力戦を挑んででも」
「そうして勝たれますね」
「戦争は級力に言えば勝つことだ」
 それが目的だというのだ、ここで言うのだった。
「どれだけの犠牲を払ってもな」
「時としてですね」
「勝つことが必要な場合がありますね」
「そしてこの戦争は、ですね」
「そうした戦いですね」
「統一がかかっている」
 まさにというのだ。
「だからだ」
「いざとなれば」
「出来るだけ避けたくても」
「それでもですね」
「手段としてだ」
 そのうちの一つでというのだ。
「いいとしよう」
「左様ですか」
「消耗戦もですか」
「手段としてですか」
「考えておられますか」
「消耗戦は文字通り国力を消耗する」
 だからとだ、アッディーンは話した。
「それ故に勝ってもな」
「それでもですね」
「国力を消耗するので」
「それも双方が」
「それではですね」
「勝っても」
「それで統一してもだ」
 それでもとだ、アッディーンはさらに話した。
「サハラ全体が消耗してしまっていてだ」
「それで、ですね」
「その後が大変ですね」
「統一後の政治が」
「どうしてもそうなりますね」
「統一しても国土が荒廃してはな」
 それではというのだ。
「その後の発展の前に復興となる」
「そうなれば」
「どうもですね」
「その後の政治にも影響が出ます」
「だからですね」
「出来るだけ避けたいですね」
 文官達も言ってきた、アッディーンは前線で戦いつつ大統領つまり国家元首として政治を担っているのでそれで彼等もいるのだ。
「それではですね」
「中々ですね」
「消耗戦は取れないですね」
「どうしても」
「そうだ、だからだ」
 アッディーンは国家元首として話した、今はそうした。
「これはあくまでだ」
「最後ですね」
「最後の手段ですね」
「消耗戦は」
「それを取ることは」
「出来るだけ避けたい」
 ここでも国家元首として話した。
「やはりな、だがだ」
「それでもですか」
「それしかないとなると」
「サハラの統一の為には」
「それならばですか」
「消耗戦も取る、だが」
 ここでこうもだ、アッディーンは言った。
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