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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十六話 双槍乱舞
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君も来るだろう」
「ああ、参加させてもらう。
その前に頼みがあるんだか」
「なんだ?」
クロノは俺の頼みが何なのかわからないらしく首を傾げている。
「物理被害の修繕だ」
「ん? 先ほどの攻撃では物理被害はないはずだが。
なのは達の戦いでの破損も結界によって影響は出てないはずだ」
「いや、そっちじゃなくてこっちだ」
俺が手に持つ赤い槍でアスファルトをコンコンと叩く。
クロノの視線が下に向かっていき、あっとした表情をする。
その他にもクロノが吹き飛ばされた際に歪んだフェンスに、ビルの屋上の入り口の近く突き刺さったゲイ・ボウ。
俺と仮面の戦いの最中でできた屋上の刃物傷や陥没。
さらに黒鍵を最初投げたため隣のビルの壁には見事に黒鍵が突き刺さっている。
「そうか。魔術は」
「魔力ダメージだけなど便利のいいものはないぞ。
被害は物理、魔力の両方が基本だ」
「はあ、わかったあとで要請して朝までには元通りにしておく」
クロノの背中にどこか哀愁が漂っている。
ただでさえ魔術に絡みが多いメンバーの一人で管理局員なのだから色々うるさいのだろう。
その事は頑張ってもらうしかない。
それにしても仮面の奴が意味深な事を言っていたのが気になる。
あの者は闇の書が完成するとどうなるか、知っているのだろうか。
シグナム達すら知らないと言っていた真実を。
「士郎、どうかしたか?」
「いや、なんでもない」
「なら、修復の要請もしたし家まで転移しようと思うんだが」
「ああ、ちょっと待ってくれ。
剣と槍を回収する」
黒鍵を外套にしまう様に霧散させ、赤の長槍と黄の短槍をマルティーンの聖骸布で包む。
黄の短槍、ゲイ・ボウは霧散させると仮面の奴につけた呪いまで消えてしまうので消すわけにはいかない。
そこら辺はなのは達には少し血生臭い話になるのでリンディさんに話すとしよう。
「待たせたな」
「ああ、その槍は?」
「少々事情があってな。
気にするな」
「ああ」
槍をわざわざ消さずに持つ俺の行動に首を傾げるクロノと共に今夜の戦場から姿を消した。
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