結婚するための試験
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人はいない。
そう思っていた時だった。
「ここにいるぞ!!」
と、元気な声と共に一人の少女が手を挙げてやってきた。
髪をサイドポニーで纏め、服はオレンジ色を主体とした服装を着ている。
少女は黎に話しかけると、黎は竹簡に何かを書き始める。
内容はこうだ。
『優華、泣かないで。
嫁に行っても、優華の事は大好きだし忘れないから。』
「ひっく・・・本当?」
涙を溜めながら、黎に聞く。
それに黎は深く頷いた。
堪らず黎に抱き着いた?徳を優しく抱き返す。
これではどっちが姉なのか分からない。
「助かった。
あのまま泣き続かれるのは、非常に困っていた。」
「気にしないで。
優華さんの泣き顔なんて滅多に見れないからね。
私は馬岱、お兄さんの名前は?」
「俺は関忠。
君が馬岱って事は馬騰さんを知っているかい?」
「知ってるも何も、馬騰は私の叔母さまだよ。」
やはり馬騰も女性の様だ。
馬岱は史実でも馬騰の甥だったはず。
名前を聞いた時、ピンときたが間違いないようだ。
黎も馬騰に仕えている可能性も高い。
手紙の件やこの結婚の事についても馬騰に相談した方が一石二鳥だろう。
俺はその事を馬岱に言う。
「そういう事なら叔母さまの部屋に案内するね。」
「ありがとう。」
「ほら、二人も一緒に行くわよ。」
馬岱はようやく泣き止んだ?徳と黎を立ち上がらせる。
こうして、馬岱の案内の元、馬騰の部屋に案内される事になった。
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