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ドリトル先生と桜島
第三幕その十一

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「もうね」
「そうだね、僕は常々マルクス史観とかマルクス経済学はおかしいと思ってるよ」
 先生も言います。
「極端な思想で物事を見て判断しているから」
「それって宗教と同じだね」
「共産主義って宗教を否定しているけれど」
「もうそれってね」
「宗教と同じよね」
「それもカルト的なね、しかも日本のこうした人達はね」
 マルクス、共産主義から物事を見ている人達はというのです。
「吉宗さんだけじゃなくて江戸幕府に明治政府、皇室もね」
「全部否定してるんだよね」
「階級とか言って」
「それで革命も目論んで」
「それでだよね」
「そうなのに北朝鮮はいいと言うから」
 この国はというのです。
「おかしいんだよ」
「北朝鮮ね」
「あの国世襲じゃない」
「しかも階級まであるし」
「おまけに軍隊にばかりお金とか使って」
「国民の人達餓えてるのに」
「その国はいいっていうから」
 だからだというのです。
「矛盾しているなんてものじゃないよ」
「全くだね」
「そういうのをおかしいって言うのよ」
「誰がどう見てもね」
「それじゃあ」
「問題があるのはどちらか」
 果たしてというのです。
「こうした人達って自衛隊も嫌いだけれどね」
「普通の人はわかるよ」
「それこそ子供だって」
「どう見てもおかしいのは北朝鮮だよ」
「あの国よ」
「僕もそう思うよ、吉宗さんや皇室が駄目なら」
 そう言うならというのです。
「北朝鮮の政治や生まれで階級が決まってね」
「何か革命にどうか」
「それで階級が決まって」
「職業も決まる」
「そうなんだよね」
「そして世襲で国家元首が決まるんだよ」
 北朝鮮という国はというのです。
「共和国とか共産主義とか言って」
「それじゃあね」
「皇室が駄目ならね」
「もう北朝鮮なんかアウトだね」
「完全に」
「それなのに北朝鮮はいいって言うんだから」
 そうしたことだからだというのです。
「おかしいよ、僕は間違っているとね」
「言ってるね、いつも」
「そうした人達こそだって」
「マルクス主義を言ってね」
「北朝鮮をいいって言う人こそ」
「若しマルクス主義とか戦争反対とか言うなら」
 自衛隊も批判してというのです。
「真っ先にだよ」
「もうそれこそだね」
「北朝鮮を批判する」
「そうしないと駄目よね」
「真っ先に」
「それをしないから」
 だからだというのです。
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