第二十一話 哀愛その四
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「小鳥と封真にもな」
「お二人にもですか」
「紹介してだ」
そうしてというのだ。
「次来る時はな」
「三人で、ですか」
「そうしたい」
「それはいいことです、では早速です」
笑顔でだ、征一狼は神威に応えて話した。
「時間があれば」
「その時にか」
「そうされて下さい」
「わかった、そうする」
「思い立ったが吉日です」
「すぐにすべきだな」
「そうです、ご自身がいいと思われ」
そしてというのだ。
「周りの人達もいいという様なことは」
「是非だな」
「進んで、です」
「すべきだな」
「私もいいと思います」
「私もよ」
護刃に火煉も言って来た、それも優しい笑顔で。
「今度は三人でね」
「来られるといいです」
「わかった、では次の日曜にでもな」
神威は微笑んで答えた。
「またここに来る、三人でな」
「そうされて下さい、甘いものとお酒は人を幸せにしてくれます」
「どちらもか」
「はい、ですから健康のことも考えつつ」
「楽しむことだな」
「そうです、僕もそうしていますし」
神威に笑顔のまま話した。
「神威君もです」
「わかった、ではそうするな」
「はい、是非」
「それじゃあな」
「私もお酒は好きよ」
火煉も言ってきた。
「特にワインがね」
「そちらのお酒ですか」
「ワインは主の血でしょ」
こう護刃に話した。
「そうでしょ」
「キリスト教の教えですね」
「パンは主の身体でね」
そしてというのだ。
「ワインは血なのよ」
「そうでしたね」
「それでなのよ」
「火煉さんはワインが一番お好きなんですね」
「白ワインもロゼも好きだけれど」
「赤ワインですか」
「一番ね」
護刃ににこりとして話す。
「好きよ」
「そうなんですね」
「だからね」
それでというのだ。
「飲めるならね」
「赤ワインですね」
「それが一番よ。甘いものにも合うし」
「それもワインのいいところですよね」
征一狼も笑顔で頷いた。
「ワインは」
「特に赤ワインはね」
「はい、非常にです」
「ケーキとかにも合って」
「いいお酒です
「そうなのよね」
「ワインに甘いものか」
神威もその話を聞いて言った。
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