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仮面ライダーAP
暗闘編 ヘレン・アーヴィングという女 後編
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拳銃を構えていた女傑の銃弾が、戦闘員の凶行を間一髪のところで阻止したのだ。発砲の反動で、彼女の爆乳と爆尻がどたぷんっと揺れ動く。

「ゴッ、ガァッ……!」
「た、助かった……!?」

 銃口から放たれたACP弾が戦闘員の脳髄を貫いた瞬間、血飛沫が上がり身体が痙攣する。警察官の喉首に伸びていた戦闘員の両手は、そこでようやく止まるのだった。

「ゥオォッ、オォオッ……! コロス、トクムソウサカン……コロスゥウッ……!」
「……!? この男、まだっ……!?」

 だが、それで終わりではなかった。経験が浅いヘレンの狙いでは1発で仕留め切れなかったのか、またしても死に損なった戦闘員はヘレンに狙いを定め、彼女ににじり寄ろうとする。
 元特務捜査官の真凛に対する憎悪を原動力としているこの男は、現役捜査官であるヘレンにも執着していた。彼女に命を救われた警察官の言葉が、新たなピンチを呼び込んでしまったのである。

「あれでも死んでないのかよ!? 絶対頭をブチ抜いたはずなのにっ!」
「……くそったれがぁ! お前らボサっとすんな、とにかく撃ちまくれっ! 特務捜査官殿をこんなところで死なせたりなんかしたら、俺達の面目丸潰れだろうがぁっ!」
「う、うおぉおおっ!」

 警部をはじめとする他の警察官達はヘレンを守ろうと発砲を再開するが、戦闘員はどれほど蜂の巣にされても止まる気配が無い。もはや、生ける屍そのものであった。
 恐らく、このアジトの番人を任されていた耐久性特化型の個体だったのだろう。彼は刺し違える勢いで、ヘレンを縊り殺そうと両手を伸ばしていた。その暗澹とした殺気を浴びせられたヘレンは、拳銃を構えながらも僅かに後退る。じっとりとした汗が滲む彼女の肉体からは、濃厚な雌のフェロモンが溢れ出ていた。

(……本来なら、一旦ここは退くべき。だけど……!)

 このタイプを確実に制圧するならば、一旦退いて体勢を立て直すのが定石。だが、周りの警察官達も実戦経験が少ない者ばかりだったのか、耐久性特化型のタフネスに腰を抜かし、逃げることも出来なくなっている。

(死なせはしないわ……! 誰一人、死なせないッ!)

 ここで自分だけ逃げ出そうものなら、今度こそ警察官達の中から犠牲者が出てしまう。周囲を見渡し、そこまで思いを巡らせたヘレンの判断は迅速だった。

「……はあぁああッ!」

 内部機械が露出している大腿部を撃ち抜き、体勢を崩した戦闘員が片膝を着く瞬間。勢いよく地を蹴り、敢えて自ら飛び込むように急接近したヘレンは――位置が低くなった戦闘員の顔面に、渾身のローリングソバットを叩き込むのだった。

 地を蹴って跳ぶ瞬間、張りのある極上の爆乳と、妊娠・出産に適した安産型の巨尻がどたぷんっと豪快に弾む。その僅かな滞空時間の中で、一瞬
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