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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第112話 突入、デザートラビリンス!連れ去られた小猫とアーシア!
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う。つまりラクダが生きて帰ってくる保証が無いから無理をしないで自分たちの命を優先してくれって気遣ってくれたんだよ」
「本当に良い人ですね……」


 先輩の話を聞いて私はラクダをレンタルしてくれたお婆さんに感謝をしました。


「さてと……皆そろそろ水を飲むんだ」
「えっまだ喉は乾いていないよ、イッセー君」
「喉が渇いてなくてもだ。この辺りは日中平均気温が60度を超える猛暑だ、極端に湿度が低いから汗をかいていないように見えるが実は相当な水分を消費しているんだ。喉が渇いたって思った時には手遅れになってることもある、だから水は定期的にとっておけ」
「分かったわ」


 先輩は皆に水を飲めと言ってイリナさんが首を傾げます。イッセー先輩は砂漠の恐ろしさを丁寧に教えてくれたので水の重要性を理解した私達は部長が代表して返事をしました。


 私も言われたとおりに水を飲んで水筒をアーシアさんに渡しました。


「おいイッセー、早速御出でなすったぜ」
「なに……!?」


 ゼブラさんの指摘に先輩は遠くの砂丘を見ます。すると砂から何かが出てきてこちらに高速で接近してきました。


「あれはヒレ!?」
「砂漠を泳ぐ鮫『砂漠鮫』だ、捕獲レベル8の獰猛な奴だな」


 部長は砂漠から出ている物が魚のヒレだと言い次の瞬間砂の中から大きなサメが姿を現して先輩が説明してくれました。


「かなり早いよ!迎撃しよう!」
「いや待て祐斗」


 祐斗先輩が武器を構えようとしますがイッセー先輩が止めました。


「ゼブラ兄、あいつら追い払えるか?」
「食えねぇのか?」
「砂漠鮫の肉は固くて不味い、とても食えたもんじゃねえ。戦うのも面倒だし頼むよ」
「しょうがねえな」


 イッセー先輩がゼブラさんに砂漠鮫を追い払ってくれと言いました。砂漠鮫たちは一斉に私達に襲い掛かろうと飛び跳ねてきます。


「ウィークポイントボイス」


 ゼブラさんが口を開きますが何も聞こえません。しかし砂漠鮫たちは体をビクっと震わせるとあっという間に逃げて行ってしまいました。


「えっ……」
「何が起きたの?」
「余程こたえたみたいだな、ゼブラ兄のウィークポイントボイスが……」


 ティナさんやリアス部長が何が起きたのか分からないと言いますが先輩とリンさんだけは何が起こったのか分かっているみたいです。


「ゼブラ兄は今超音波を放ったんだ、それもあの鮫たちが不快に感じる周波数でな」
「嫌いな周波数ですか?」
「ああ、俺達人間も黒板やガラスを鋭い物で引っかいたときに出る音を不快に感じるだろう?まあ悪魔はどうか分からないけど」
「あれは悪魔でも嫌いよ」


 部長が嫌そうな顔でそう
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