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仮面ライダー剣 悲しみが終わる場所
第二十四章
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が言ってきた。
「今度大学受けます」
「何か御前は普通だな」
「はい。何とか」
 顔が笑っていた。にこやかな笑みであった。
「俺はハカランダにいる」
 相川はこれまでと同じであった。
「カメラマンをやりながらな」
「じゃあ俺だけか、仕事はないのは」
「そうだな。どうするんだ?」
 橘は彼に問う。
「何ならボードに戻るか?」
「ボードですか」
「そうだ。今のところ俺一人だしな、ライダーは」
 すっと笑ってきた。
「いざという時こいつ等に召集もかけるがやはり一人より二人の方がいい」
「そうですね」
 考えながら述べる。
「とりあえず少し考えさせて下さい」
「そうだね、ゆっくり考えたらいいよ」
 虎太郎が後ろから言ってきた。
「それまでは僕の家にいて」
「時間はあるか」
 剣崎はふと述べた。
「戦いはあるかも知れないけれど」
「私もボードに戻ろうかしら」
 栞もにこりと笑って述べる。
「仕事で」
「そうだな。次の警視総監には俺が話しておく」
「次の?」
「今度新しい総監になる」
 橘は言う。
「その人に俺から話をしておく。女性スタッフとしてな」
「それ誰なんですか?」
「加賀美さんという人だ」
「加賀美さん?」
「加賀美陸。元々は料理評論家もしていたらしい」
「料理評論家!?」
 橘の言葉に首を傾げさせる。
「何なんですか、元料理評論家って」
「それだけじゃなく色々していたらしいがな。詳しいことは俺も知らない」
「知らないって」
 栞も何を聞いているのかわからなかった。少なくとも尋常な人物ではないことはその話からわかる。あまりわかりたくはないが。
「本郷総監は辞任される。国連に行かれるそうだ」
「はあ」
 これまたかなり突拍子もない話であった。少なくとも今ここで関係のある話だとは誰も思いはしなかった。加賀美にしてもだ。
 橘はあらためて剣崎に顔を向けてきた。
「どうだ?」
「もう少し考えさせて下さい」
 彼はまた言った。
「とりあえずバイトでもします」
「アルバイトか」
「清掃業か何かでもして」
「まあいい。俺は待つからな」
「すいません。けれど」
「ああ」
 橘だけではない。相川と上條も彼の言葉に応える。
「次の戦いも」
「俺達は一緒ですよ」
「そうだな」
 剣崎はその言葉を聞いて微笑む。四人共にこやかな笑みを浮かべていた。
「何時までも」
 今四人の絆が再び一つになった。そのことは確かだった。これまでの長い苦しみがようやく終わり再び四人での戦いとなる。それだけでも彼等にとっては大きな喜びであった。
「それじゃあさ」
 虎太郎が皆に声をかけてきた。
「そういえば御前はどうするんだ?」
「俺は決まってるよ」
 剣崎に答える。
「ル
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