第二十二章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「私の意志はまだ残る。そして君達とまたあいまみえよう」
「御前の魂は死なないというのか」
「その通りだよ」
相川に返す。
「私の力は無限だ。この力がある限り」
「人間を脅かすというのか」
「地球の全てを手に入れる」
橘の言葉を笑ってみせた。
「それを果たすまで私は」
「やっぱりバトルファイトもまた」
「そうだ、全ては私の地球を我が物とする為のものだった」
上條に応える。しかしこの言葉が真実なのかどうかはわからない。
「だからこそ再び会おう」
「その度に御前を倒す!」
剣崎はそう語る調停者を見据えていた。
「何度でもな!」
「ふふふ、そうか」
その言葉を聞いて何故か笑う。統制者は確かに笑っていた。
「ならば楽しみにしていよう。君達との戦いを」
これが最後の言葉だった。統制者は緑の光をあちこちから放ち消え去った。光の爆発が辺りを包み込んだ。
それで終わりだった。後には何も残っておらず四人のライダーが並んで立っているだけであった。
「まだ続くのか」
橘はそれまで統制者がいた場所を見て呟いた。
「俺達の戦いは」
「バトルファイトが終わっても」
上條の声は呆然としたものであった。
「それでもスサノオの意志は残って」
「俺達は奴とは戦わなくてはならない」
相川はまだ光をその目の中に残していた。
「それが運命か」
「俺達の運命」
剣崎は。今己の本当の運命を悟った。ライダーの運命を。
「スサノオと戦うことだったのか」
「そうだな」
橘がそれに頷く。
「モノリスとの戦いは終わったが」
「スサノオはまた俺達の前に姿を現わす」
剣崎は橘の言葉に応える。
「そしてまた新たな戦いが」
「そうだな。だが」
相川がここで剣崎達に述べてきた。
「今は帰ろう。モノリスの戦いは終わった」
「そうですね」
その言葉に最初に頷いたのは上條だった。
「少なくともバトルファイトはこれで終わりました」
「ああ。じゃあ帰るか」
「皆のところへ」
剣崎に相川が応える。剣崎の口元からは赤い血が流れている。しかし彼はそれを拭いはしなかった。流れるに任せていたのであった。
その頃麓での戦いも終わっていた。ダークローチ達が突如として姿を消したのであった。
「終わったのか!?」
「そうみたいだな」
乾に草加が応える。
「あいつ等は・・・・・・勝った」
「そうか。遂に」
三原がそれを聞いて述べる。
「あいつ等」
「俺達も生き残ったってわけか」
「そうみたいですね」
海堂に長田が応える。彼等はまだ変身を解いてはいない。ライダー、そしてオルフェノクの姿のままであった。
「剣崎さん達遂に」
「やったんだな」
長田も海堂も声が喜んでいた。オルフェノクで素顔はわ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ