第二十章
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「一気に勝負をつけろ!いいな!」
「わかった。じゃあ!」
「これを使え!」
相川はハートの六を出してきた。剣崎はそれを受け取る。
「ハートの六、そうか」
橘もそれを見て気付いた。
「なら俺もだ!」
橘もダイヤの六を投げ渡す。それを見て上條もわかった。
「そうだ・・・・・・剣崎さん!」
「睦月!」
「俺のカードも!」
「わかった!」
上條のカードもその手で受け取った。すぐに仲間達のカードを受け取る。今四枚のカードをラウズさせキングラウザーに込める。四枚のカードが現われた。
「フォーカード」
巨大な剣を構え一気に突進する。雷と風、炎と氷の力を全てヒューマンジョーカーにぶつけた。
「これならば!」
斬り抜けた形になる。ヒューマンジョーカーに背を向けて言う。
「ジョーカーといえど!」
ヒューマンジョーカーは何も語らない。だがのけぞった形のままその全身を緑の光に包み込んでいく。その光もまたモノリスの中に消えるのであった。
「やったか」
「ああ」
剣崎はすぐにノーマルの剣に戻った。その姿で後ろにいる相川に応える。
「俺は・・・・・・勝ったんだな」
「そうだ、御前は勝ったんだ」
相川が彼に答える。
「自分の運命に」
「これで俺は・・・・・・」
「ふふふ、それはどうかな」
「何っ!?」
「私の存在を忘れてはいないかね」
モノリスから再び調停者の声が聞こえてきた。
「モノリスもバトルファイトも私がいる限り存在するのだよ」
「くっ、それでは!」
「そうだ。君達の力は見せてもらった」
統制者は語る。
「今度は私がその力を見せよう」
「まさか・・・・・・」
「そう、そのまさかだ」
モノリスがこれまでになく眩しい緑色に輝いた。モノリスはその中で徐々に人、いや異形の形になっていく。それはジョーカーにケルベロスやティターンを合わせたものであった。
「二枚のジョーカーにケルベロスとティターン、五十二枚の全てのカードの力」
統制者はその光の中で語る。
「それが合わさり今私は実体を見せよう!ワイルドジョーカーとしての身体を!」
「ワイルドジョーカーだと!」
「それは一体!」
「全てを統べる者だ」
統制者は語る。
「それが私、ワイルドジョーカーなのだよ」
「御前がか」
四人のライダーはすぐにワイルドジョーカーを取り囲む。だがその圧倒的な瘴気にも似た禍々しい気に圧倒され近付くことすら容易ではなかった。
「うう・・・・・・」
「この力で人を滅ぼし新たなバトルファイトを再開させる」
彼は言う。
「再びな。覚悟するがいい」
「言った筈だ!」
剣崎は彼に言い返す。
「何があろうと勝つ!バトルファイトを終わらせる!」
「そうだ!御前の好きにはさせん!」
相川も
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