第155話
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になっているアルベリヒを縦方向に真っ二つに斬り
「俺と俺の大切な者達の未来を阻む者は例え神であろうと殺すのみだ。――――――”神殺し”であるこの俺がな。」
「ガ……ア……”神殺し”……だと………!?――――――グギャアアアアアアア………ッ!!??バカ……な………”私が消える”……嫌だ……嫌だぁぁぁぁぁ――――――ッ!」
聖なる炎が宿った魔剣で真っ二つに斬られていながらもアルベリヒの首と胴体は真っ二つに分かれなかったが”魂が真っ二つに斬られて浄化された事”で断末魔をあげながらこの世から消滅し
「あり……が……とう………」
更に片方の魂―――――アルベリヒが消滅するとようやく自らの意思を取り戻す事ができたアルベリヒの本来の肉体の持ち主――――――フランツ・ラインフォルトはセリカに対する感謝の言葉を述べた後僅かに安堵の表情を浮かべながら絶命した。
「………”黒”が魂ごと滅された事によって”彼”は最後の最後に正気を取り戻すことができたみたいね。」
「うん………天の門よ、彼の御魂の為にその門を開け………………そして彼の御魂に安息が訪れますように……………」
「…………お疲れ様でした、セリカさん。――――――って、サティアさん、一体何を……?」
静かな表情で呟いたルフィナの言葉に複雑そうな表情で頷いたリースはその場で祈り、リースが祈るとその場にいる多くの者達もその場で黙祷し、黙祷を終えたケビンはセリカに労いの言葉をかけた後アルベリヒの遺体に近づいてその場で祈りを捧げているサティアの行動が気になり、サティアに訊ねた。
「……せめて、”家族との最後の別れ”くらいはさせてあげたいのよ。――――――これでいいわ。」
ケビンの質問にサティアが祈りながら答えて祈りを終えるとフランツ・ラインフォルトの遺体の周囲に神々しい霊力が漂い始めた。
「あの神々しい霊力は……”神気”………ですが、一体何の為に――――――!」
「なるほど……”そういう事”ですか。」
「……これ以上私達がここに留まるのは”無粋”でしょうし、まだやる事は残っているのだから行きましょう。――――――ここの守護者を倒した事で転位魔法陣も解放されたみたいだから、ここに向かっている”彼ら”とも鉢合わせになる事もないでしょうからちょうどよかったわね。」
サティアの行動の意図を察したリースは目を見開き、ケビンは静かな表情で呟き、ルフィナは転位魔法陣に視線を向けながら先に進む事を促した。そしてセリカ達は転位魔法陣を使ってどこかへと去って行った。
〜同時刻・右ゲート・最奥〜
セリカ達がアルベリヒ達と対峙したその頃、屋外になっている左ゲート最奥地点の近くに離陸したメルカバの”玖号機”からロイド達とエステル
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