第155話
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そして襲い掛かる紅き斬撃をその身に受けて吹き飛ばされた。
「……………ぁ………」
「へへっ……やったか……」
地面に膝をついた様子のクレア少佐を見たミリアムは呆け、アッシュは自分達の勝利に確信して口元に笑みを浮かべた。するとクレア少佐を中心に纏っていた鉄道憲兵隊の黒い瘴気が消滅した。
「ふふ……幾ら戦争によって高まった力を得られなかったとはいえ、要塞の力との一体化………リィンさん達はともかく、子爵閣下達達人クラスの協力者を欠いた紅き翼の勝率はよくて2割でしたのに……」
「内戦もそうだが、この戦争を乗り越えた事で私達が成長している証拠さ。」
「そうね。――――――もちろんあたしだってね?」
「念押ししなくてもいいから。」
苦笑しながら呟いたクレア少佐の指摘に対して答えたアンゼリカの言葉に続くようにウインクをして答えたサラにフィーは呆れた表情で指摘した。
「フフ………皆さんでしたら最後まで辿り着けるでしょうね。………あとはどうか、よろしくお願いします――――――」
そしてクレア少佐が自殺用の小銃を懐から取り出して銃口を自身のこめかみに当てようとし、それを見たトワ達が血相を変えたその時
「零の型―――――双影。」
「………ぁ…………」
何と突如シズナが現れて大太刀による一瞬の早業でクレア少佐の自殺用の小銃を真っ二つにし、自殺を阻止されたクレア少佐は呆けた声を出した。
「シ、シズナさん……!?」
「アンタ、後方でリィン達と共に控えていたのに、一体いつの間に………」
「フウ……やはり読み通りだったな。――――――ありがとう、シズナ。」
「この程度、礼には及ばないから気にする必要はないかな。」
「リィン……!」
「なるほどな……ベルフェゴールの”転位”で近づくと共に、ベルフェゴールの魔術かアーツの”ホロウスフィア”で姿を隠して様子を伺っていたのかよ。」
シズナの登場に仲間達と共に驚いたエマは驚きの表情で声を上げ、セリーヌは困惑の表情でシズナを見つめるとベルフェゴールと共にリィンがその場で姿を現してシズナに感謝の言葉を述べ、リィン達が突如現れた理由を察したクロウは苦笑しながらリィン達を見つめた。
「貴女を含めた鉄道憲兵隊の方達にもハーケン平原での学院長達のような”覚悟”を決めたのでしょう。ですがそれでもその”覚悟”は捨てるべきです。貴方達はこれからも必要な人達なのですから。――――――連合との戦争に敗戦した事で衰退した事で一人でも多くの人々の協力による復興が必要なエレボニアに。」
「うんうん、レクターもエステル達を通じてクレアを助けてくれってボク達もそうだけどリィン達にも頼んできたし、ボクもクレアが
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