第155話
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トガーの言葉を聞いたエステルが真剣な表情で話の続きを促したその時
「”猟兵だから”、だろうな。」
「先輩……?」
ランディが疲れた表情で呟き、ランディの言葉に仲間達がそれぞれ戸惑っている中ノエルは不思議そうな表情でランディに視線を向けた。
「クク、さすがにお前さんはわかっているようだな、ランドルフ。雇い主の主義や思想、戦況は俺達には関係ねぇ――――――良い意味でも、悪い意味でもな。たかが一山いくらの端金に命を懸けて、代理戦争すら”引き受けられちまう。”そうして血沸き肉踊る戦場を求め続けて”生”と”死”を味わいつくして渡り歩く――――――そういう生き方しかできねぇんだよ。――――――俺達猟兵って生き物はな。」
「……ッ!」
「ルトガー達は”猟兵という生き方以外の道を選ぶことができないんだね”………」
「……なるほど。俺達の世界の”傭兵”にもそういう考えの奴はいるだろうし、俺も自分の”死”は”戦場”だと考えている。」
「ジェダル……」
不敵な笑みを浮かべたルトガーの言葉を聞いたエリィは息を呑み、キーアは複雑そうな表情で呟き、静かな表情で同意したジェダルをリリカは心配そうな表情で見つめた。
「で、でも!幾ら”猟兵”だからと言って他にも生き方があるんじゃないんですか!?ランディ先輩やZ組の担当教官のサラさんもそうですし、何よりも貴方達が大切にしていた娘――――――フィーさんも猟兵以外の生き方をしているじゃないですか!」
「――――――だからこそ、俺達は団長の1度目の死を機に全員フィーから離れ、”紫電”に預けた。」
「それってどういう事〜?」
「……まさかとは思いますが………」
「フィーさんを”猟兵のような生き方以外の選択肢を与える為に、フィーさんを自ら突き放したのですか”……」
ユウナの反論に対して答えたレオニダスの話の意味が理解できなかったシャマーラが首を傾げている中、察しがついたエリナは信じられない表情を浮かべ、セティは複雑そうな表情で推測を口にした。
「ハハ、つくづくサラ嬢ちゃんに預けてよかったと思っているぜ。」
「……オッサン………」
「アハハ、ホント”妖精”を溺愛し過ぎだよね〜、”西風”の人達は。」
セティの推測を肯定している様子のルトガーの言葉を聞いたランディは複雑そうな表情を浮かべ、シャーリィは呑気そうな様子で笑っていた。
「―――――貴方達がどうあっても退くつもりがないのならば、乗り越えさせてもらうまでだ。――――――特務支援課として!」
「同じく遊撃士として!全力であんた達を叩き潰してあげるわ!」
「傭兵として依頼を遂行する為……そして俺自身の”約束”を守る為に敵は誰であ
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