第七十四話 おぢばのカレーその十八
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「今は気持ちよく応援出来てます」
「しかも強いし」
「スター選手もいて」
「クライマックスは弱いですけれど」
「そうみたいね」
この時はそうでした、何故かいつも負けてしまってそのせいでシリーズ出場までは至っていませんでした。
「残念よね、新一君にとっては」
「阪神と戦いたいですけれどね」
「その時は敵同士ね」
私は阪神ファンとして新一君に応えました。
「野球に関しては」
「そうなりますね」
「その時は全力でね」
「お互いに、ですね。けれど僕先輩に敵対心は向けないですよ」
それはないというのです。
「そのことは安心して下さい」
「敵対心って」
「例え先輩が巨人ファンでも」
「巨人嫌いだったわね」
「この世で一番嫌いです」
「新一君のこの世で一番ね」
嫌いになると徹底的なこの子がです。
「それってかなりね」
「もう滅茶苦茶です」
「嫌いなのね」
「そうなんです」
「奥華は巨人ファンの人物凄く少ないけれどね」
大阪と広島に教会が集中していて愛知の方にも大きな教会があります、それで阪神と広島それに中日ファンの人が殆どです。
「けれどそうした人もいるから」
「あまり、ですね」
「嫌いなことを出さないでね」
「やっぱりそうですよね」
「新一君の嫌い方は只でさえ半端じゃないのに」
相手を物凄い嫌うのにです。
「この世で一番なのね」
「巨人が負けると最高です」
「そこまで言うからね」
だからこそ思います。
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