第三幕その四
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「楽しめるのう」
「そうですよね」
「焼きそばにしても」
「それじゃあですね」
「今もですね」
「食べますね」
「そうしようぞ」
その焼きそばを笑顔で食べつつ言います、そうしてこの日も美味しいものを心から楽しんで、でした。
その後で、です。皆でホテルに戻ってお風呂に入って歯を磨いて寝ました。翌朝皆起きるとすぐに朝ご飯を食べましたが。
そのすぐ後で、です。着物を着たお侍さんが来て言ってきました。
「お城から来ました」
「大阪城からか」
「はい、太閤殿下がです」
この人がというのです。
「今日是非お城に来て欲しいとです」
「わし等がか」
「皆さんを。皆さんがこの街に来ておられるとお聞きしまして」
太閤さん即ち豊臣秀吉さんがというのです。
「それで、です」
「わし等をか」
「お招きしたいとのことです」
「ううむ、わし等からお邪魔するつもりであったが」
「そうだったのですか」
「その前にか」
「そうなりますね」
お侍さんはリンキティンク王に答えました。
「この度は」
「そうか、ではな」
「この度は」
「うむ、是非な」
「来て頂けますね」
「そうさせてもらう」
こうお話してでした。
皆この日はホテルを出るとすぐに大阪城を訪問しました、青緑の瓦の五層で七階建ての天守閣があってです。
そこに行くとです、黄金色に輝く着物を着たお猿さんに似たお顔の剽軽そうな顔相の小柄な男の人が出て来て笑顔で言ってきました。
「暫く振りの者もおるのう」
「信長さんとお会いした時でしたね」
「おられましたね」
「豊臣秀吉さんですね」
「暫く振りです」
「お元気そうですね」
「はっはっは、この通りじゃ」
気さくに笑ってです、秀吉さんはナターシャ達五人に応えました。
「わしは元気じゃよ」
「それは何よりです」
「この街におられると聞いてましたけれど」
「大阪城におられるんですね」
「そしてこのお城に住んでおられるんですね」
「そうなんですね」
「そうじゃ」
まさにというのです。
「わしはのう」
「それでこの度はだね」
魔法使いはその人秀吉さんに笑顔で尋ねました。
「私達をだね」
「招待させてもらったのじゃ」
「そうなんだね」
「おのおの方がこの街に来ていると聞いてな」
そうしてというのです。
「招かせてもらったのじゃ」
「そうなんだね」
「うむ、それでわしもな」
秀吉さんは笑顔でさらに言います。
「今はな」
「オズの国でだね」
「楽しく暮らしておる」
「そうだね」
「殿それにな」
「同じく織田家に仕えていた人達と一緒に」
「そうじゃ、外の世界では仲違いもしたが」
それでもというのです。
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