第二十話 外力その十
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遊人は焼きそばを食べてビールも楽しんだ、そうして同僚達と楽しい時間を過ごしてから自分のマンションに帰ってだった。
そこでシャワーも浴びてくつろいでいると。
電話がかかってきた、それに出ると。
「あの、??ですが」
「おや、どうしましたか?」
遊人はパジャマ姿で応えた。
「一体」
「はい、実はです」
??は電話の向こうから答えた。
「今ゲームをしていまして」
「どんなゲームですか?」
「RPGです」
このゲームだというのだ。
「今流行りの勇者が出て来るシリーズの」
「確かドラゴンの」
「はい、タイトルにそれがある」
まさにとだ、??は答えた。
「そのゲームです」
「やっぱりそうですか。何作目ですか?」
「四作目です」
「おや、ファミコンですか」
四作目と聞いてだ、遊人は気付いた。
「これまた懐かしい」
「スーパーファミコンでもプレイステーションでもなくて」
「ファミコンですか」
「そちらをしていまして」
「そうですか」
「今第五章に入ったばかりですが」
そこでというのだ。
「仲間を探していますが」
「ではカジノと宿屋に行かれて下さい」
「街のですか」
「はい、そちらに行かれますと」
そうすると、というのだ。
「いいですよ」
「じゃあそちらに行きます」
「はい、ただです」
遊人は電話の向こうの??にこうも言った。
「もう夜も遅いので」
「早く寝ることですね」
「ゲームもいいですが」
それでもというのだ。
「夜更かしはよくありません」
「そうですね、じゃあカジノと宿屋に行って」
「そしてですね」
「仲間が入ったら」
それならというのだ。
「もうです」
「そこで教会で、ですね」
「セーブをして寝ます」
そうするというのだ。
「そうします」
「それでは」
「実は学校から帰ってです」
??はさらに話した。
「ご飯まで勉強をしてその後お風呂に入りまして」
「ゲームもですか」
「していました」
「そうでしたか」
「それで今です」
「第五章に入ったばかりですね」
「実は攻略本を持っていなくて」
??はこのことも話した。
「遊人さんならご存知かと思って」
「はい、この通りです」
「ご存知ですか」
「そうです、ですが」
「ですが?」
「攻略本は読んでみると面白いですよ」
「面白いんですか」
「そうです、ゲームのそれは」
遊人はこうも言った。
「ただそれだけを読んでもです」
「面白いんですね」
「ですから買って損はしません」
「じゃあ僕も」
「買われて下さい、ただ僕でよかったら」
??にあらためて話した。
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