第七百二話 薩摩の言葉でその九
[8]前話 [2]次話
「身に着ける」
「それも連合ですね」
「徹底した平等主義とな」
「外道とみなした相手への残虐性ですね」
「花が好きだが」
それと共にというのだ。
「残虐性もだ」
「併せ持っていますね」
「そうした国だ、三百以上の国があるが」
連合の中にはだ、エウロパにしてもそうであるが連合は多くの国々から構成されている連邦国家であるのだ。
「どの国でもな」
「花を育て生きものを育て」
「全員で掃除もしてな」
「残虐性もですね」
「教わる、犯罪者に人権はな」
「認めない国ですね」
「微塵もと言ったが」
先程というのだ。
「まさにな」
「その通りですね」
「人権は重んじるが」
それでもというのだ。
「普通の市民のそれでな」
「犯罪者、凶悪犯ですね」
「彼等への人権はな」
「認めないですね」
「一切な」
まさにというのだ。
「普通の犯罪者には人権があるが」
「凶悪犯になると」
「残虐な処刑かな」
若しくはというのだ。
「強制労働だ」
「それになりますね」
「使い潰してもいい様な、いや」
大尉は言い換えた。
「使い潰すことが目的の」
「そうした強制労働をですね」
「行わせてだ」
「徹底的に痛め付ける」
「過酷な環境で過酷な労働を行わせてな」
そうしてというのだ。
「食事もまともにはな」
「与えず」
「衣服も居住環境もな」
そうしたものもというのだ。
「非常に劣悪で体罰もだ」
「ありますね」
「連合でも暴力は否定されている」
エウロパと同じくというのだ。
「犯罪になる、軍隊でも露見するとな」
「軍法会議ですね」
「そうなる、だがな」
「凶悪犯に対しては」
「体罰、暴力もな」
「認められていますか」
「相手が何をしていなくてもな」
凶悪犯達がというのだ。
「しかしな」
「行ってもいいのですね」
「別に殺してもだ」
その体罰でというのだ。
「一行にだ」
「構わない」
「そして凶悪犯達が死ねば」
強制労働を行わせている彼等がというのだ。
「亡骸はゴミ捨て場に捨ててだ」
「終わりですか」
「それも排泄物を捨てる様なだ」
「そうした場所に捨てて」
「それで終わりだ」
「徹底していますね」
「連合はまことに凶悪犯罪には苛烈だ」
大尉は言った。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ