第十四章
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「何故彼が大きな力を持っていたか」
「実は彼スマートブレインでも重役だったんですよ」
「何っ!?」
皆その言葉に目を瞠る。これは誰もが思わなかったことだったからだ。
「あの天王路が」
「スマートブレインの」
「そうなんです。けれど花形さんとも村上さんともまた違っていて」
スマートレディは言う。
「あの人その力でバトルファイトを操ろうとしていたんです」
「それを俺達が倒した」
「そうです」
青年は相川にまた答える。
「ケルベロスやティターンはそもそもが統制者を守る為にあるものだったんです」
「そうか」
木場はその言葉に気付いた。
「オルフェノクの王と調停者が同じだから」
「それは殆どの人も知らなかったんですよ」
「ていうかこんな滅茶苦茶な話あっかよ」
海堂は話を聞いても何が何なのかわからないといった顔になっていた。
「何だ!?この前大勢出て来たライダーといい。全部つながってるっていうのかよ」
「その通りです」
青年の答えは実に簡潔であった。これには誰も何も言えなかった。
「グロンギを作ったのも統制者でした。オルフェノクもモノリスもまた」
「何もかも同じなんですか」
長田も海堂と同じだった。全てがつながっているとは想像しなかったのであった。
「全ての戦いが」
「しかし知っていたって」
真理がスマートレディに問う。
「誰がなのよ」
「まずは花形さんと」
「お父さんと」
「私だけだったの」
統制者のことと王のことを知っていたのは花形とスマートレディだけであった。村上でさえそれは知らなかったことだったのだ。それを知っていた天王路の力を改めて思い知ると共に統制者の恐ろしさも噛み締めるのであった。
「ところが天王路は倒れバトルファイトに違反が生じた」
「それで統制者は考えを変えたってことなの」
青年とスマートレディはそれぞれ述べる。
「ヒューマンの子孫、即ち人を滅ぼすことに」
「その統制者ってのを潰せばいいんだな」
乾が述べてきた。
「それで話は終わりなんだな」
「それは確かにそうですが」
青年は乾のその言葉に頷く。しかしそれだけではないのだ。
「そこは決して容易ではありません」
「そんなことはわかってるさ」
草加は表情を変えることなく述べた。
「あのダークローチの奴等だけでな」
「そうだな」
三原もそれに頷く。
「奴等の力はオルフェノクと同じ位か。それで数は無尽蔵」
「それってかなりやばいんじゃ」
「いえ」
啓太郎の言葉に栞が首を横に振る。
「結局統制者を倒せばいいんじゃない。それだけよ」
「強気ね、また」
真理もそれにはかなり驚いた。いささか引いている。
「ああ見えても怪力だし。気が強いんだよ」
「そうなの」
虎太郎の言葉
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