第二十一話 六歌仙その三
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「短いけどな」
「心を打つな」
「漢詩もええけどな」
漢詩の国である施にも話した。
「和歌もな」
「ええな」
「そう思ったわ」
「そうやったか」
「日本の他のええこともよお知って」
そうもなってというのだ。
「よかったわ」
「それは何よりやな」
「ほんまな」
こう言うのだった。
「私が強く思ってることや」
「それでや」
ここで羅が言って来た。
「和歌もな」
「好きか」
「学園には和歌部もあるし」
八条学園高等部にはというのだ。
「ルイス君とかも所属してるな」
「アメリカのな」
「あと歌人でな」
この職業でというのだ。
「例の四人組の一人の」
「紗枝ちゃんやな」
「あの娘もおるしな」
「起きた世界の部活はちゃうけどな」
「和歌をさらさらと詠む」
シェリルは何処か憧れを以て話した。
「それもええな」
「それな」
羅も言った。
「漢詩をそうしてもええが」
「和歌もやな」
「何かこうな」
羅も憧れを目に込めて話した。
「教養あるというか雅というか」
「素敵なもんがあるな」
「ああ、古風でいてな」
「奇麗な」
「そんなもんがあるわ」
まさにというのだ。
「和歌には」
「そやな」
「それでさらさらと詠う」
「筆で短冊に書くとな」
「尚ええな」
「雅でな」
「そんなものがあるのも日本やな」
しみじみとしてだ、シェリルは言った。
「忍者とかだけやないな」
「そやな、しかし忍者でもな」
それでもだ、羅は言うのだった。
「別に和歌はな」
「詠ってええな」
「万葉集では色々な人が詠ってるしな」
帝に皇室の方に貴族民衆とだ。
「それでな」
「忍者もやな」
「詠ってええな」
「そやな」
「詩人は誰でもなれる」
こう言ったのはメルヴィルだった。
「そうやしな」
「和歌もやな」
「詩を詠おうと思って」
「詠えばな」
「詩人や」
「ただ詩人は詩に全てを捧げる」
シェリルはメルヴィルに告げた。
「そうするものやな」
「そう言われてるんか」
「誰かが言ったらしい」
シェリルもここにいる者達も知らないがこれを言ったのはスターリンである、読書家の彼は子供の頃詩を詠んでいたのだ。
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