第二十一話 六歌仙その二
[8]前話 [2]次話
「思ってたわ」
「そやってんな」
「それがな」
シェリルに顔を向けて話した。
「日本に来てからわかったわ」
「それぞれの時代でちゃうな」
「アメリカで言うと独立戦争の頃の兵隊さんと騎兵隊とカウボーイと二次大戦の頃の兵隊さんが一緒におる」
「あとガンマンもか」
「そんな風や」
こう言うのだった。
「わいが思ってた日本は」
「創作の世界でもやな」
「そんなの流石にな」
「起きた世界で考えるとないな」
「ちょっと以上にな」
「ジョージ=ワシントンとパットン将軍が同時におるとかな」
「そんなん笑い話や」
実際に笑ってだ、トウェインはシェリルに答えた。
「もう絶対にや」
「有り得んな」
「ああ、ほんまにな」
「そういうことでな」
「日本も時代によってちゃうな」
「私は実は最初陰陽師に憧れてた」
シェリルは自分のことも話した。
「それで日本に来てから陰陽道の本読んだけど」
「安倍晴明さんとかのやな」
「実は室町時代やと思ってた」
こう施に話した。
「ほんまな」
「そやったんか」
「それが平安時代やった」
「まああるにはあったな」
室町時代にもとだ、施は述べた。
「朝廷に」
「ひょっとしたら今でもな」
「宮内庁にな」
「あそこはわからんわ」
日本の宮内庁はというのだ。
「何があって誰がおるか」
「謎が多いな」
「おそらくな、しかしな」
それでもとだ、シェリルはあらためて話した。
「私は日本に入ってな」
「陰陽道のことを知ったんやな」
「そやった」
まさにというのだ。
「このことはな」
「そやったか」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「私はそのことを知って」
「驚いたか」
「ああ、それであらためて平安時代のことも学んで」
日本においてというのだ。
「ほんまな」
「ええ勉強になったんやな」
「ああ」
こう答えたのだった。
「ほんまな」
「そやねんな」
「それで和歌のこともな」
陰陽道だけでなくというのだ。
「そっちもな」
「知ったんやな」
「よおな、不思議な詩や」
和歌についてもだ、シェリルは話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ